Howcast日本語版ってあったらイイ感じしませんか?
映像は確かに文字だけの情報よりも多くの情報を具体的に提供することが可能ですが、どこに何の情報があるのかをざっと眺めるという点では紙メディアに比べ取りまわしが不便な事があります。
林さんの『ビジネス2.0』の視点でも取り上げられていますが、HowcastはGoogle在社中はGoogle VideoとYouTubeを担当していた社員の人たちが立ち上げた会社らしいのですが、ハウツー動画に特化しているだけのことはあり、従来型の友人との共有、気に入った動画へのコメントや投票といった機能だけでなく、
- スローモーション再生
- ズーム機能
- 動画の説明文の印刷
などの機能を備えています。私が感心するのはビデオの中身としてのポイントとなるところに●で印がついており、各ポイントをクリックすることでおおまかな内容を全編再生することなく把握可能にしている点です。
わたしがJAGATなどの講演でクロスメディアネタを扱ったりしている関係もあり、パンチのほうにご依頼いただくweb制作の案件で映像コンテンツの制作の割合は非常に増加傾向にあり、最近はでいろいろなDVDパッケージビデオの制作についてもご依頼をいただくようになってきています。
制作前の打合せにおいては、映像の長さをどのくらいにしておくか?という事で、webのみで配信するものの場合90秒。教育用のDVDなどの場合15分程度でまとめるということをひとつの目安として企画をまとめていくことが多いのですが、これは出来るだけ途中で視聴をやめてしまう人が出ないようにとの配慮からに他なりません。
ただしコンテンツ制作を依頼する側からすると、もっと見せたい内容はどうしても出てくるのが相場なので、この辺をどうまとめていくか仕事では一番大変だったりもします(苦笑)
Howcastの方式であれば、5分なり10分なりのweb配信ビデオであっても、事前に中身は解説であって広告・宣伝のたぐいではないという事をこのサイトに掲載されている時点でユーザは理解しているので、自分が知りたい情報がどこにあるのかを●印を頼りに概要を視聴できるというのは非常に優れた方式ではないでしょうか。
DVDはチャプタを使って再生ポイントを細かく別けるということも出来ますが、再生用のインターフェース上にポイントが視覚的に見えているというのは「ここを押せば何かあるかも」という認知に役立ちますので非常に優れたインターフェースだと思います。
また特筆すべきは、以下TechCrunchの記事にある点だと思います。
視聴会員はまた、近日公開となる動画の脚本を見て、自分なりの脚本を書いたり、「ここはこうした方が良い」という箇所があれば自分で筆を加えることも可能だ。これはサイトのガイド付きwikiコーナーでHowcastの脚本テンプレート(前置き、解説、ヒント、動画の最後に出す一般統計)に従って書く。
脚本がHowcastの承認を受けると、今度はボイスオーバーの録音。Howcastではこの製作を若手の映画専門学校の学生と卒業生に任せている。彼らが受け取る報酬は動画1本につき$50で、さらに広告収入が入れば一律50/50で分配する。 サイトでは以上のプロセスを経ず自力で作ったノウハウ動画も大歓迎で、誰でもアップロードできる。
Howcast日本語版ってあったらイイ感じしませんか?