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で、結局「SOA」で何が実現できるのさ?

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今回は、批判を受けることを承知で投げ掛けをしてみたいです。

最近、「SOA」に関する記事やセミナー等、あちらこちらで見かけますね。

このオルタナティブ・ブログでも、
磯島さんの「SOAをめぐるアンバランス」
http://blogs.itmedia.co.jp/isojima/2006/12/soa_10f5.html
宇野澤さんの「SOA・BPMでの粒度について」
http://blogs.itmedia.co.jp/unozawa/2006/12/post_4645.html
とSOAをテーマに書かれている記事も多いか、と存じます。

正直、自分はこの言葉を初めて見た時(たかだか約1年半程度前のことですが)、
AはアーキテクチャのAじゃなくて
アプローチのAで、「DOA」の次の概念か、と思ってました。

IT用語辞典「e-Words」http://e-words.jp/w/SOA.htmlを読んだ
自分の解釈としては、
サービスを単に再利用可能な形でプログラミング化するだけなら、
従来からあるモジュール化やサブルーチン等と何ら変わりが無いが、
共通利用をされることを前提、もしくは利用したいものを外部から流用し易いよう、
(言語やそのインフラに依存されない)あるお作法に沿ってシステムを設計すること、
と理解しています。
(→そもそもこの理解が誤っている?)

その外部から流用できるようなサービスの集合は、UDDIレジストリにあるので、
そこを見ろ、ということのようなのだが・・・。
正直、かなりユーザー側に近い立場の自分から言うと、
全然活用できる姿がイメージできないのです。

ある程度IT先進企業、と言われる所は
ここ数年BPMを進める中で大きな決断をしてERPパッケージ等を導入し、
既にある程度”業務遂行”としてのサービスの配置が適正化されているのだ、と思うし、
(まぁ自分のところの話なのだが)
自社が利用するものは随分昔からのホストベースの基幹システムをそのまま細々と利用し、
代理店に提供するものはスクラッチで基幹システムを数年前に既にスクラッチで組んでしまった、
というようなケースの場合に、
(きっと今後益々その名を聞くことがあることだろう)「SOA」を持ち込んだら、
将来的に何が解決できるのか、何が実現できるのかがよくわからない。

(単純にTCOの削減、とか、2007年問題の解決、ということなのだろうか・・・)

対顧客向けサービス等のシステムにおいては、
その企業の商品特性にもよるだろうが、顧客の期待値に応えるため、
そのトレンドを追っていくための機能を素早く提供する責務を負うだろうから、
自社で用意できるものには限界があり、
いかに自社の優位性を保つことができるか、そのために、自社の創意工夫をどう実現するか
を追求するためのシステムに関して(→これを個人的には、”コアIT”と呼んでます)は、
もちろん自前で用意しつつ、
そこにお金を掛けた所で他社と何も変わらず(下手に自前で作るとかえって品質が落ちる)
なおのこと「餅は餅屋」に任せる、という考え方で、アライアンスを組んで、
それを専門に生業としている所にサービスの提供を依頼することのできるもの
(→これを個人的には、”非コアIT”と呼んでます)は、
UDDIレジストリ等で探してきて活用させてもらうことができるのかもしれない。

ただ、(その企業体の特性にもよるのだろうが)製造業のシステムのほぼ大半は、
生産、流通、金回り、社内、といったほぼ閉じた世界の中で動いている中で、
(→もちろん取引先との関連はあろうが、その場合、取引先も同じ環境に居ることが前提ですよね?)
今、新たに「SOA」というアーキテクチャを元にシステム基盤を構築していって
何を目指すことができるのか、のイメージが全く沸かないんですよね。。。

妹尾の勉強不足だ、と言われればそれまでなのですが、
国内営業部門の中で、一番IT寄りな所に居る自分ですらこうですから、
クライアントとなるべき”ユーザー”側はよりイメージできないのでは無いでしょうか?

「遅っくれってる~!」とか、
「だめだめ、SOAの本質たる部分を全然理解してない」とか、
どんなご意見でも結構ですので、是非「SOA」の意義たるものを教えてやって下さい。

追伸:昨今聞く言葉の中では、余程、EAの方がイメージ沸きます。
   自部門でお守してない世界で、統制が取れていない話を色々聞いたりするので。
   それとか、うちはWebベースのものが多いので、
   リッチクライアントとかシンクライアントとか・・・。
   所詮見た目に誤魔化されているのでしょうか。。。

Comment(2)

コメント

サン・マイクロシステムズのとおると言います。同じオルタナティブ・ブログで「代替案のある生活」というブログを書いています。サンでの、SOA推進者の立場から言うと以下のようになるかと思います。

1.「SOA」はマーケティングのバズワードとして利用されたため、各社によって言っている事が異なる。
2.サンでは、SOAはITの開発に係わる大きな方向性だと考えている。Webサービスが普通に使われるようになり、また、ITが広く一般に浸透してきた事により、いままでのIT部門からのアプリケーション提供という考え方から、使う側の「サービス」を実現する事にシフトして来ている。すなわち、アプリケーション開発と考えずにサービス・クリエーションと考える。 
3.使う側に立てば、サービスとは一連のビジネス・プロセスの流れなので、ビジネス・プロセス管理がSOAの中心になる。
4.一連のビジネス・プロセスは、ビジネス・モデルが変わったり、会社の統廃合によりビジネス・ルールが変わることにより変化する。この変化を変化するごとにあと追いで対応するのではなく、事前に計画立てて、変化にすばやく対応する事のできる基盤を構築していく。
5.また、A社とB社の合併のような場合やビジネスモデルを新しく作るとき、従来のビジネスロジックやデータを生かしながら短期間で新ビジネス・プロセスを構築してしまうインフラも必要。
 
などなどでしょうか。長くなるのでそのうちまた私のブログなどに書いていきます。

>とおる様

こんばんは。妹尾です。早々のコメントをありがとうございました。またお礼を申し上げるのが遅くなり、誠に申し訳ございませんでした。

いただいたコメントを反芻して自分の知識として早速いただくと共に、また色々考えてみました。

良い表現では無いかもしれませんが、Webサービスの実現にあたって、以前は、どのような箱で(例:Solaris?Win?Linux?等)、どのようなアプリケーションで(例:Oracle?SQL Server?PostgreSQL?等)でサービスを実現するか?というやや手法論で語られていたが、基本性能は当たり前化を実現されたため、よりその一歩先、戦略的にどう自社の存在価値を創り上げるか、優位性を保つか、を実現するために必要な基盤の考え方が「SOA」という所でしょうか。
(基本性能が当たり前化を実現している、という所は、弊社の取扱製品における競合他社との関係にも全く同じことが言えるのですが。。。)

この時、とおる様のコメントにもあったように、ビジネス・モデルが変わったり、会社の統廃合によりビジネス・ルールが変わることが起こり得るシチュエーションに遭遇する確率が低い、重厚長大産業程、(自分達自身の身動きが取れにくいという意味も含め)「SOA」が向かず、割と機敏に動けやすい、もしくは動くことを要求される、商社やベンチャー企業程、「SOA」が向く、という向き・不向きって無いのだろうか、と改めて思いました。

・・・うーん、いくつかお伺いしてみたいことがあるのだが、どうしてもうまく表現できない。。。
もう少し自分の意見を整理してからにします。

これからもお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。

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