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浙江省の旅 その2(工学系大学編)

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何故、浙江省、杭州という土地で、ITビジネス、ネットビジネスが発展するのであろうか?それは大学教育の充実、という点がまずはじめに来るのではないだろうか?それを確かめるべく、「科学学与科学技術管理」という雑誌の2007年第1期に掲載された「2007中国大学評価(中国管理科学研究院科学学研究所武書連、呂嘉、郭石林著)」を調べてみた。その中には2007年中国大学工学100強という工学系大学のベスト100が掲載されており、その中の上位10校を挙げてみると、以下のとおりとなっている。

1 A++ 清華大学(北京)
2 A++ 上海交通大学(上海)
3 A++ 浙江大学(杭州)
4 A++ 哈爾浜工業大学(ハルビン)
5 A++ 天津大学(天津)
6 A+  華中科技大学(武漢)
7 A+  西安交通大学(西安)
8 A+  北京航空航天大学(北京)
9 A+  西北工業大学(西安)
10 A+  華南理工大学(広州)

胡錦濤の母校である清華大学、江沢民の卒業した上海交通大学が1位、2位を閉めているが、3位には以外なことに杭州にある浙江大学がランクしている。大学ランクにはいろいろな評価方法があり、一概に順位をつけるのは非常にリスクがあるのだが、北京大学、清華大学、復旦大学、南京大学と並んで5本の指に入る大学と言われることもある名門大学なのである。そもそも杭州という場所があまり日本人の知名度が高い町でもなく、発音も「こうしゅう」と読んでしまうと、広東省の広州を思い起こしてしまう人が多いと思うのだが、意外なことに隠れた学術都市なのである。

杭州が発展する第二の理由は、その地理的な位置ではないだろうか?杭州は中国最大の都市(人口だけなら重慶が最大なのだが、経済的には比較にならないだろう)である上海から実に手頃な距離にあるのである。杭州と同じような位置づけの学術都市としては、江蘇省の南京がある。こちらは杭州と異なり、日本人にとっての知名度はピカ一の町である。また明王朝や中華民国の首都が置かれていたこともある都市であり、歴史的な色彩は、あるいは杭州を上回っているかもしれない。ただ如何せん、南京は上海からの距離が遠すぎる。上海からの日帰りはできなくはないが、あまり日帰りはしたくない距離だとは思う。もっとも今年春に実施された六提(6回目の中国の鉄道高速化実施)以降は、上海-南京間に日本の新幹線の「はやて」と同じ車両が使われ始め、最も早い列車は上海-南京間を1時間58分で結び、上海から完全に日帰り圏となっている。もちろん、上海南-杭州間の最高速列車は両都市を1時間24分で結ぶことになり、さらに便利にはなっている。

以下、続く!

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