阿里巴巴(アリババ)その16(最終回)
さて早くも16回目。自分でも阿里巴巴について書くのはこれくらいにしようと思うので、今回が阿里巴巴に関しては最終回としたい。
そもそも何故今回、自分はちょっとばかり阿里巴巴について調べてみようかと思ってのだろうか?もちろん最大の理由は、最近日本でも雑誌等で紹介されるようになった阿里巴巴についてもう少し詳しく知りたい、と思ったことである。ただもちろんそれだけではない。この会社には何かと縁があるような気がしたのだ。
2002年に初めて杭州に行った時、杭州シャングリラホテルで会った会社、"中国黄頁"が馬雲が起業した企業、というのも理由の一つだろう。また過去に自分が関わった中国の検索エンジンの会社"3721"の末路が今の阿里巴巴の一部である、というのも理由の一つかもしれない。
淘宝網の存在も大きいかもしれない。金融業界やIT業界に身をおいていると、なかなか業務で阿里巴巴と関わる機会はないと思うが、淘宝網なら個人として関わる機会はなくはないと思う。最近淘宝網をのぞく機会も多いが、日本のネットオークションサイトに非常に似ている。一度、自分も売り手として参加してみようかと思っているが、支付宝に入るためには中国国内で銀行口座を持つ必要があるなどいろいろ条件があるようで、まだ参加できていない。そういう意味で自分は淘宝網をまだ十分に理解しきれていないので、もうちょっと調査をしてみて、とりあえず9月前半に北京へ行ったときには、銀行口座を作ろうとは思っている。
実際に今回の阿里巴巴調査で最も興味を持った先は阿里巴巴本体ではなく淘宝網である。淘宝網上にはたくさんの個人商店が存在している。中には海外の売り手もいる。このBlogであまり詳細を書かないことにするが、日本と中国の間の価格差を利用して取引をしている日本在住の中国人留学生もちらほら見かける。
ある商品は内外価格差はほとんどなく、ある商品はすさまじい内外価格差があったする。もちろんある程度の内外価格差では商売にならないは分かっている。日本在住の中国人なら日本円で仕入れて人民元で回収をしても問題は発生しないが、日本人の場合には人民元を円に戻さねばならないが、人民元が為替自由化されていないため、この円へ戻すという作業が実に面倒くさいためである。なにしろ日本から直接商品を売るということは、中国での営業ライセンスを取得していないわけなので。ただ商品の中には、為替の面倒くささを割り引いても、十分に儲かるのではないか?と思われるほど大きな内外価格差がある商品もあった。ここではその商品が何なのかは秘密にしておきたいと思うが。
このように今回の阿里巴巴調査は自分に対していろいろな自己啓発を与えてくれた。また阿里巴巴と同じような興味ある対象に出会えて、いろいろ自分への自己啓発を兼ねながら、文章がかければいいと思っている。