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言葉のちゃんぽん

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前回、中国人社長との会議の時に、会話が中国語と英語のチャンポンになると私は書きました。何故言語間のチャンポンが発生してしまうのでしょうか?たぶん、チャンポンが発生する要因はいくつかあるかと思います。

まず第一に、2人の相手言語に対する語学力が接近してる場合がチャンポンになりやすいと思います。逆に、どちらかの人が相手の人の言葉を完璧に話せる場合にはチャンポンにはならずに、その話せる言葉で会話が行われることが多いですよね。米国人と日本人が会話する場合にはたいてい英語ですし、日本人と中国人が会話する場合にはたいてい日本ですよね。

それ以外だと、母国に公用語が2つある国の人と話す場合にもチャンポンになりやすいですね。中国人と話してもチャンポンにならないことは多いけど、香港人やシンガポール人と話すとチャンポンになりやすい、というのがあてはまると思います。

それ以外にも、コンピュータや金融など専門用語をたくさん使う場合にも、会話はチャンポンになりやすいですね。日本語は幸か不幸か分かりませんけど、専門用語の多くは英語をそのまま使ってますよね。そのため英語を学ぶ際に、コンピュータや金融関連の専門用語を新たに覚える必要がない、というラッキーに恵まれています。しかし中国語は新しい専門用語を導入する場合には、ほとんどの場合、新しい中国語を造語として作ります。そのため、日本人は中国語の専門用語を全て新たに覚えなければなりません。昔からよく使われる"電脳"がコンピュータとか、"中央処理器"がCPUというくらいならすぐに意味だと分かると思うのですが、さすがに"服務器"とか"工作站"とかなると、普通はちゃんと勉強して覚えないと全く手がでなくなります(それぞれ意味は、サーバーとワークステーション)。このような場合には、会話は勝手に英語に変わったりします。いや、文法は全て中国語で話されているのに、単語のみ英語になったりします。

ただ場合によってはその逆の場合もあるかと思います。最近、大バブル発生が言われて久しい上海A株マーケットですが、先日も一時的に大きな下落に見舞われました。連日主要銘柄がストップ安となりましたが、私は知人と"跌停"(ストップ安)という言葉を使って話していました。逆に自分は英語でストップ安を何と呼べば良いか知りません。間違ってるかもしれませんが、米国のマーケットはストップ安という概念があまりなかったと思うので、そのせいで英語でストップ安を何と言うのか知らないのだと思います。反対に、信用売り、空売りは、英語で"Margin Trade"とか"Sell Short"と言うと思うのですが、中国語で空売りを何と言うのか自分は知りません。上海マーケットに空売りはありませんしね。話はそれますが、上海マーケットは空売りがないため、暴落が発生した場合にはショートカバーが期待できないため、かなり悲惨な状況が発生すると思っています。

なんかとりとめなくなりましたが、結論らしい結論はないのですけど、ビジネス会話になればなるほど、専門用語が英単語であることが多いため、英語を交えたチャンポンになりやすい、というのが持論になるかと思います。ちゃんぽんが蔓延している環境だと、文法がいいかげんな会話が延々と続くことが多いです。こういった環境にいると、文法の非重要性に目覚めて、逆な意味で語学に対して開花するというか、ブレークスルーを迎えることができるのではないでしょうか?

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