ChatGPTに仕事を奪われることなどないと自信満々だったのもつかの間、姑息に生き残りを図っているライターは私です
ITに強いビジネスライターの森川ミユキです。
昨日か一昨日ぐらいのこと、何気なくTwitterのタイムラインを見ていましたら、衝撃が走りました。
あるITベンチャー企業の経営者さん(面識はございません)がChatGPTを使って、ZOOMの取材動画から自然な日本語の文章を作成するワークフローを作ったというのです。ZOOM動画を音声認識させて文字起こしし、それをChatGPTで修正するという流れだと思います。文字起こしとその修正版を画面キャプチャーしてアップしてくださっていたのですが、それを見て、さすがの私も青ざめました。
やばいよ、これ(^_^;)
実を言いますと、お客様は何社もあるのですが、その中の上得意様、つまりけっして失ってはいけないお客様がデータ分析の専門会社なんです。
当然ながらAIには詳しい人がたくさんいます。
一昨年の6月に、何と自然言語処理の取材もしていたのです。取材相手は、Transformer(ChatGPTの大本の深層学習モデルです)をファインチューニングするようなレベルの方で、BERTとかXLNetなど(ググってください)を駆使して文章を修正するモデルなども作っていました。
この方でなくても、私と直接関わっているマーケ部門にもデータサイエンティスト出身の方がいて、前述したようなワークフローなど簡単に作れるはずなんです。
それどころか既に作って、私の成果物と比較している可能性もあります。
(゜Д゜)gkbr
実は先ほどまで、そのお客様の案件で取材をしていたのでした。
最近、お客様の役員であるコンサルタントさんがモデレーターとなって、司会進行してくださる対談をまとめるというお仕事が多いのです。今日もそれでした。
私はオブザーバー的にその場に参加していて、適宜質問させていただくという形なのですが、時間の関係等もあり、何回かまったく質問しないときもあったんです。
それだったら、冒頭で紹介したワークフローがあれば、私などいなくてもそこそこ記事になるのでは? もちろん手を入れる必要はあるでしょうけど、それは私の原稿だって同じことです。
ホントにヤバい・・・
ということで、今日は耳をダンボのようにして参加者の発言を聞き、適宜ナイスな質問を入れました。ナイスな質問はChatGPTを見ていてもそうですが、AIにはまだまだできません。ならばAIとの差別化要因になる得ると思ったのでした。
また取材が終わった後、マーケの方と締切日等を決める打ち合わせをしましたので、そこでも「ChatGPTで記事を作る取り組みとかしてませんか?」と探りを入れたりもしたのです。
私の担当者は3人いらして、それぞれ部長クラス、課長クラス、一般職員クラスです。今日は一般職員クラスの方でした。「そんなことはしてません」と言うのですが、どうも目を逸らしている感じがします・・・
「もしそういう話が出ているのなら、こっそり教えてくださいね」と秘密漏洩を迫ったり、「森川が実はそんなことを気にしてると上司の方に言っといてください」と牽制したりしたのでした。
いつもより張り切って取材をしたり、探りや牽制を入れたりと、姑息に生き残りを図っているわけです。
そういう努力がAIから仕事を奪われないために大切というか、そもそもAIにできないことです。姑息なAIなんて聞いたことありません。
って、あまり真面目に受け取らないでくださいね。
最新のIT動向やITのビジネスへの応用について、経営者などビジネスパーソンに分かりやすく伝えることができるライターです。経営レベルでのIT活用について書ける数少ないライターの一人とお客様から評価されています。
最近注力しているテーマは、下記の通りです。
- データ活用(データドリブン、DX等)
※JDLA Deep Learning for GENERAL 2019#2取得しました - マーケティング全般(ブランディング含む)
特にビジネス戦略やデジタルマーケティングに関しては、ポーター、コトラーはもちろん最新のビジネス理論(デザイン思考、ジョブ理論等)やIT導入・運用方法論(アジャイル開発、DevOps、MLOps等)を含めた深いコミュニケーションが可能です。
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