【ITエンジニアセカンドライフ】法人でないと法人の仕事が取れないというのはウソ
前回の続きです。
2008年2月に法人を設立しましたが、私の場合は悪手だったと書きました。
売上があまりなかったので、節税にはならなかったということも悪手だった理由です。
しかし私の場合、節税目的よりも営業目的で法人化したのでした。法人の仕事を取るには法人でないとダメという起業コーチMさん(前回参照)の言うことを信じたわけです。もちろん判断したのは私なので、Mさんを恨むわけではありません。
ただ近所に住むコンサルタントのWさんは、法人化などしなくても法人の仕事は取れると忠告してくれたので、もう少しいろいろと調べてから決断すべきだったと反省しています。
法人を設立するのに75万円ぐらい、廃業するのに50万円ぐらいかかりました。少ないほうだとは思いますが、まあまあのお金が出ていきます。個人事業主で法人化したい人は慎重に考えるべきでしょう(人を雇う、つまり会社組織を作りたい人はもちろん法人にすべきでしょう)。
もちろん法人化でメリットが出るケースも多々あります。そうでなければ個人事業主で法人を設立する人はいなくなるでしょう。営業目的で法人化するのはあまり意味がなく、少なくとも私の場合は失敗だったというだけの話です。
企業と取引したい場合には、いくつかのチャネルがあります。
直接取引もあれば、代理店や制作会社経由ということもあります。大企業の場合だと実質的には直接ですが、グループ会社を通して欲しいというケースもあります。
私は原稿執筆もコンサルティングも研修講師も全て企業相手にやったことがありますが、法人でも個人でも全てのチャネルを経験しています。その割合も基本的に変わりません。
法人のほうが一般的に支払サイトが長くなるので、地力がないとむしろ苦しくなるかもしれません。私は苦しくなりました。
昔は年商が1千万円以上なら法人化したほうが得だと言われていました。確かに法人のほうが個人よりいろいろと節税しやすいようなのですが、昔より法人化のメリットが減りましたので、年商が数千万円未満なら、フリーランスは個人事業主に留まるほうがいいのではないかと思います。
【教訓】
- 法人化しなくても個人で企業と取引することはいくらでも可能
- フリーランスでせいぜい1千万円ぐらいまでの年商であれば、法人化はデメリットのほうが多い(森川の経験則ですが・・・)
つづきはこちらへ。
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