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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

9月30日 事業の頂上~夢――否定はしないが違和感あり(#495)

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夢をかなえるために努力する――否定はしませんが、私にはずっと違和感がありました。それが、今日の松下幸之助さんの言葉で見えてきました。

すべての事業には、ここが頂上で、これでおしまいなどというものはない。だから私は、今でもこうしなければいかん、ああしなければいかんということを考えている。(『松下幸之助 成功の金言365』)

夢があれば努力できる。これはたぶん真実でしょう。しかし、かなってしまったらどうするの?――これが私の違和感です。

もちろん松下さんにも理念も夢もありました。しかし、理念はともかくとして、夢は常に先にあるものとの認識が、引用した言葉の中にあるように思います。

夢などかなわなくても、もっと言えばそんなものはなくても、日々努力し、日々成長する。そのためには、夢などなくても努力できる力を身につけるべきなのです。しかも、それが苦ではなく、楽しみに自ら変えていく力。それが必要なのだと思います。

夢がかなってしまったら、という私の問いに対して、そのときは次の夢を求めればいいという答えもあるでしょう。それを私は否定しません。

しかし、それと私のいう日々努力する力をつけるということは、本質的に同じではないでしょうか?

なぜ私がこういうふうに言うかというと、夢が見つけられないから自分はダメなんだと、変なコンプレックスを持つ人が多いからです。中には鬱病寸前の人までいます。

そんなことに嘆く暇があれば、どうすれば夢などなくてもやる気になれるのか、真剣に考え、人に聞くほうがよほど精神衛生上好ましいと思います。

夢を持とうと煽る人たちはとても目立つ。憧れる人も多い。一方で、世の中には、夢などなくても、あるいはかなわないと知っていても努力を続けている人はたくさんいますが、そういう人たちは目立たない。どちらが本当に強く、学ぶべき人たちなのか。その判断はお任せします。

今日の一言)夢などなくても日々努力する強さがホンモノ。

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本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。

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