8月4日 人の組み合わせ~もっとも頭の痛いところ(#438)
適材適所はきわめて大事なことだが、適所という場合、仕事の内容だけでなく、人の組み合わせについても考える必要がある、と松下幸之助さんは言います。
私がマネージャーをやっていたときも、部下同士の相性には気を遣いました。好き嫌いというケースもありますし、なんとなく頼ってしまうというような関係なども解消しないといけません。
能力だけで考えれば、このチーム分けがベストなのだが、他の要素を考えると必ずしもベストではない、場合によってはワーストになる。もっとも頭の痛いところです。
また、私自身もわがままな人間でしたから(今もかもしれません)、上司から見れば、私をどこに置くかは頭の痛い問題だったと思います。せっかくの機会なので、ここでお詫び申し上げます。
さて、だからこそ、昨日の記事に書いた「バスに乗せる」という考え方は重要です。長時間、バスという狭い空間に一緒にいてもストレスにならない人間同士を集めるということにほかならないからです。こう考えると、「バスに乗せる」というのは秀逸なたとえだと改めて思います。
けれど、自分は人を辞めさせたり、雇ったりできる立場ではない。いま、ここにいる人間で成し遂げないといけないのだ、というケースもあるでしょう。いや、それがほとんどなのかもしれません。
こういうときにどうしたらいいか。拙著『奇跡の営業所』の元になった話で、私のビジネスパートナーの吉見範一氏がとった手が参考になるかもしれません。
吉見さんが雇われ所長として赴任したC市の営業所には、営業経験のある人もいましたが、腕利きというほどではない。それ以外は、全員営業がはじめての初心者でした。しかも、世間一般の基準で考えると、とても営業に向いていそうもない。さらに、所長である吉見さんも含めてほとんどが派遣社員でした。
もちろん吉見さんに人事権はありません。このリソースで、ただでさえ難しい「ノルマ」(本社側は目標というらしい)を達成しなければなりません。彼がやったことは、人を変えずに(本社には内緒で)ルールを変えるということでした。
そのあたりの詳しいことは、こちらの無料動画セミナーで語っていますので、興味のある方にはご覧いただくとして、今日は、「バスに乗せる」という意味で、吉見さんが実行したことをお伝えします。
やったことはシンプルでした。
さきほど、「ノルマ」と書きましたが、本社がいくら「目標」と表現しても、派遣社員から見たらノルマでしかないのです。理由は、間に入っている派遣会社から、目標が達成できないとクビだ脅かされていたから。これは、ノルマにほかなりません。
言葉の定義は置くとして、いずれにしろ「ノルマ」は吉見さんの部下たちには恐怖の対象でしかありませんでした。
その証拠に、多くの所員のカバンの中に、転職雑誌が入っていて、みな休み時間には熱心に読んでいたとのこと。このままでは売れるはずもありません。
そこで、吉見さんが最初にやったことは、「目標が達成できなくても、絶対にクビにしない。その替わり二つだけいうことを聞いてくれ」というものでした。
一つは、ペアになって客先にいくこと。もう一つは、売れなくていいから、1日2軒訪問してくること。
売れなくてもいいというのは本当で、最初は売り込み禁止で、既存客に話を聞きにいかせただけでした。
たったこれだけの指示が、半年後には全国100ヵ所の営業所の中でダントツでトップ(2位に2倍以上の差)になる発端になったのです。
今日の一言)人を選べないときは、一番の不安を取り除く約束をする替わりに、シンプルな約束を守ってもらうようにする。
///// 1日も早く売り上げがほしい方へ! //////////////////////////////////////////
次回からはテーマが替わります!本テーマでは、しばらく開催予定がありません。
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私・森川は、売れない営業マン時代、顧客リストがありませんでした。
なので、一番知りたかったことは、
短期間でターゲット企業に入っていける方法
でした。
まさに、このことを333営業塾塾長吉見範一が、35年のトップ営業経験をベースに伝えてくれます。
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本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。
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