サービス=タダ、と言い出した人は猛省を!
日本経済新聞に、こんな記事がありました。
日本では、例えば飲食店で「これ、サービスしときます」と言う店員さんがいたり、メニューに「サービス」と書いている食べ物があったりと、サービスという言葉は安売りされていることが多いですよね。
ITサービスを提供しているイシンとしては、どうしても違和感を感じてしまいます。
本記事では、冒頭にこんなことが書かれています。
――なぜ日本で労働生産性が高まらないのか。
「従来は製造業中心の経済だったが、現在は国内総生産(GDP)や雇用の7割をサービス業が占める。サービス業は労働集約型で自動化が難しく、中堅・中小企業も多い。日本のサービス業の生産性は20年に日米欧21カ国中15位で、11位の製造業と比べても低い。日本人は欧米と違ってサービスはタダという意識が根強い。質が高いのに適切な対価が支払われず、健全な成長ができていないことが日本の生産性が高まらない理由だ」
日本は生産性が低い、ということも、よく耳にします。生産性の底辺は、作業そのものではなく、意識の問題だ、というのが、日本生産性本部の茂木友三郎会長のご意見。まさにそうなんでしょうね。
ここにも書かれているように、サービスは自動化したり、DXで解決できないものが多いです。人が丁寧にやるからこそ、サービスであり、さらには日本人的サービスなのだと思うのです。
ハードウェアを作る、ソフトウェアで何かをする、だけがITの全てではありません。確認し、修正し、ブラッシュアップするのは人間の役目であり、そこには人手、そして工数が必要となります。そこを軽視していては、日本の生産性が上がらないのは当然ですね。
お客様は神様。サービスは無料。いつまでもこんな考えを持っていると、ますます他国に差をつけられていくのだと感じます。