103万の壁の議論だけでなく、社会保険料に目を向けよう
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最近、国民民主党から発せられた「基礎控除103万円問題」で、税負担の重さばかり報じられているようですが。
国民の税負担だけで言えば、フランス、スウェーデン、アメリカに比べると、そこまで負担は高くない、という報道を見ました。
問題は、表立って「税金」と呼ばれていない「社会保険料」にも注目すべきようです。これが大きいことを忘れがちのような気がしています。
かくいう僕自身も、サラリーマン時代には、控除額というより手取り額ばかり見ていたような。でも、給与が増えるに従って、
「え?こんなに引かれるの?」
と感じた経験があります。
地域によって多少その金額は変わりますが、社会保険料は決して少なくありません。そこに加えて年金ですね。
「将来もらえるかどうかわからない」
そんな意見も聞かれる年金。すでに受給年齢も年々上がっていますし、受給額もどうなることやら。
「だったら、将来要らないから、今払いたくない」
そんな意見も耳にします。
「いやいや、今払っているのは、今の高齢者のぶんだ」
はい、それは事実だと思います。ですがね。1980年代、そんな話してましたっけ?
「将来もらえるものだから、今払っている」
少なくとも、僕が20代の頃は、そんな認識を持っていました。いや、考えれば分かることだったと思いますが、そんな認識だった人は少なくないと思います。
大企業の株価は上がっていますが、中小企業の収益は増えていません。なので、多くの会社員の収入も増えづらい。そんな今、自分の給与明細の控除額は、きちんと見ておくことが、選挙などにも役立つ、、、と良いなと思う今日この頃です。
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