中国の漂流族を見て、日本に漂流族を生み出さないために
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現在、不動産会社の破綻を筆頭に、不景気という言葉が普通に使われるようになった中国では、「漂流族」と呼ばれる若者が増えているそうです。
漂流族というのは、定職に就かず、家庭も持たず、さらに夢もない人たちのことだそうです。
浙江省の横店という、中国のハリウッドと呼ばれる映画の撮影が行なわれる街。日本で言うと、京都の太秦村のような街に、エキストラとして出演したい人たちが、20万人以上集まって、エキストラに出ることが楽しい、という生活を送っているそうです。
でも、だからといってそこからトップ俳優になる道があるわけでもない、しかし、この中国で一生懸命頑張っても、仕事はない、希望もない、そこで頑張るよりも、ダラダラと生きる方が良い、というのが彼らの言い分だそうです。
振り返って、日本はどうでしょうか。東京や大阪の一部の地域では、若者が集まっているという話を聞きますが、中国の若者のように、露骨に「夢がない」「希望もない」なんて言ってしまう人が増えて良いものか、なんて考え込んでしまいます。
日本の首相が変わる話が出ていますが、高齢者ばかりでは夢がない。せめて我々民間企業の人間が、たとえ一人でも、二人でも、夢を見せることができないものか。
なかなか、難しいことですが、我々大人の責務だろう、と感じている今日この頃です。
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