お金について教えない日本の教育で大丈夫?
小学校、中学校、高等学校に大学。4年生の大学を出る人は、高校を卒業した人の50%近くだとのことですが、大学まで出ると12年間も教育を受け続けていることになります。
しかし、残念ながら、日本の学校では、お金について教育している例はごく稀。極めて稀で、ほぼ教育を受けていないのが現状ですよね。なので、初任給からいくら控除があるのか、を理解できていない。あるいは、手取り額だけ見て、自分が国に、あるいは自治体に、さらには年金や保険という名称で持っていかれているお金について理解できていない。
前職や前々職で強く感じたのは、お金の流れ、仕組みをわかっていない人たちです。
「僕は営業じゃないんで、そこ(売上や利益)は関係ないです」
こんな馬鹿なこと言ってしまう、マーケティング担当がいました。また、自社のビジネスに興味を持たないエンジニアがいたり。
例えば、こんなことを理解しない人です。
100万円の売り上げに対し、コスト(原価)は80万円。
「でも、僕は頑張ったので30万円ほしいです」
え?なんでそうなるの?頑張ったとしても、20万円しか残っていないよ?
極端な例ですが、これに近いことを言う人がいたり。それも、社会人10年生くらいだったりするので、どう会話をすればいいのか、困ってしまいます。いや、会話したくないんですけどね。
大学を卒業したばかりの人の中には、「お金について話すのは良くない」「お金は汚い」などと思いこんでいることがあります。なので、お金について知ろうとしない。
いま、政府は一生懸命(なんで?)新NISAについて売り込んでいますが、これも鵜呑みにしてはいけないわけです。え?iDeCoはどこに行ったの?なんで言わなくなったの?と。
話が逸れましたが、お金のしくみについて理解していない人を採用すると、とても苦労します。実体験です。はい。
山の中で仙人のような暮らしをするのでなければ、何をするにもお金が必要です。だから、ちゃんとお金について勉強をして、理解していないといけないわけです。
お金について知ろうとしない大学生を、一括採用なんてするものではないと思います。営業であろうとなかろうと、お金には、必ず関与しますしね。
学校で教えないなら、親が教えないといけないわけです。でも、学校でも教えてほしいな、と感じる今日この頃です。