東京のテレビ局では出来ないChatGPTの検証を、大阪ではやっていた!
ここ最近、目にしない日はないChatGPTですが、テレビでも報道はされているものの、本気で検証を実施している話は耳にしませんし、見たこともありませんでした。
ところが、ChatGPT vs テレビコメンテーターということを実験した大阪ローカル番組がありました。
「そこまで言って委員会NP」(2023年5月14日放送分)
この番組は、ニュースバラエティという位置づけではあるものの、それぞれの方面の専門家が登壇し、ときに東京のテレビ局では出来ない過激な発言があるがゆえに、収録番組となっているものです。
この番組の中では、各コメンテーターが、各自の専門領域について回答し、同じ質問をされたChatGPTの回答と比較し、さらに登壇者たちがどちらかに投票する、というものです。これは、しがらみの多いテレビ局ではできなさそうな。
この中で、ChatGPTの強み、弱みなどが見えてきていました。いくつかの嘘というか、間違いもありましたが、一番はAかBかということは言わないこと。そして、その背景は「一企業が作ったもの」であることです。ここを忘れている人は少なくないようですね。
詳細はTVerで見ていただければと思いますが、たとえばこの中で司会の黒木千晶アナウンサーについてChatGPTに質問したところ、以下のような回答でした。
「黒木千晶(くろきちあき)は、日本のフリーアナウンサーであり、タレントです。1974年生まれで、東京都出身です。
黒木さんは、1996年にNHKのアナウンサーとしてキャリアをスタートし、その後、フリーアナウンサーやタレントとして活躍しています。
テレビ番組やラジオ番組のMCやナレーション、イベントの司会など幅広く活躍しています。
また、黒木さんは、自身が立ち上げた「ちあきのおしゃべり部屋」というウェブサイトで、自らが考える「おしゃべりのススメ」を発信し、コミュニケーションの大切さを訴えています。
(中略)
また、公益財団法人日本道路交通情報センターの「安全運転大使」や、宮城県栗原市の「まちづくり大使」なd,様々な公的な役職も務めています。」
この回答保多くは間違っています。黒木さんは、読売テレビの正社員アナウンサーですし、神奈川県出身であり、1993年生まれなので1996年に仕事をしているはずもありません。アナウンサーという言葉以外は、全てウソ、あるいは間違いであるようです。
一部では、ChatGPTで論文を書く、なんて報道もありますが、一番理解できていないように感じるのは「一企業が作ったAI」ということです。これをしっかり理解していないと、間違った情報を鵜呑みにしてしまったり、あるいは発信したり、さらにはとんでもない文章を作成してしまいかねないですよね。鵜呑みは、僕たちがやるべきことではないと思う今日この頃です。