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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

リモートワークで移住したものの、そこには住めなかったというお話

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とある不動産会社に移住相談に来たご夫婦のお話を聞きました。お二人ともリモートワークなので、都内から地方に移住しようということになったとのこと。2020年のことです。

このご夫婦、ご主人は北海道のご出身で、雪の大変さは重々承知されていました。なので、当初はほとんど雪がふらない茨城県への移住を考えていたそうですが、東京生まれ、東京育ちの奥さんが、栃木県の那須高原の美しさに一目惚れしたそうで、結果的に奥さんに押し切られて、那須高原の古民家に水道工事費用として400万円ほどかけて移住することになりました。

が、

冬になってみると、当然ドカ雪で外出すらままならず。他人との会話はリモートのみで、結局雪が溶けると同時に、古民家の買い手探しをしたそうですが、水道工事に400万円かけた費用を上乗せすると、買い手がいない。で、水道工事費用を差し引いて値下げしても、もともと不便な場所なので売れない。

結局、放置したまま、東京に戻ってきたそうです。

当たり前の話ですが、移住するとなると、都内の生活とは全く違うわけですから、どこまで許容できるのか、を考えないといけないわけですね。そして、いきなり移住するのではなく、地域によっては自治体のお試し移住なんかも実施されているので、それで試してみる。試さずに、いきなり購入して移住、なんてのは無理があると思います。

そして、人とのコミュニケーションは、リモートだけではどうにもならない。一時は、リモート飲み会なんてのがありましたが、誰かが話していることをずっと聞いていないといけない。対面であれば、4人いても二人ずつで会話をすることができますが、リモートではそれはできない。

移住というものは、簡単に決めるものではないな、と再認識した今日この頃です。

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