中国のコピー文化にメスが入った
ランドローバー、中国コピー車との裁判に勝訴...グローバル自動車メーカー初(Response)
北京の裁判所は今回、このランドウィンドX7をレンジローバー イヴォークのコピー車と認めた。レンジローバー・イヴォークの5つのデザイン上の特徴が、ランドウィンドX7と重なるためだ。同裁判所は、「2つの車の類似性が幅広く消費者の混乱を招いた」とし、「ランドウィンドX7の生産と販売を、直ちに中止しなければならない」と結論づけた。裁判所はまた、江鈴汽車に対して、ジャガー・ランドローバーに賠償金を支払うよう求めている。
レンジローバーは、イギリスのSUVの代表格のクルマです。SUVは、スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル、の略ですね。日本では、その昔はRV(リクレーショナル・ヴィークル)と呼んでいましたが、アメリカでRVというとキャンピングカーなどを指すということもあり、最近ではSUVに統一されているようです。
そのレンジローバーのスポーツ版とでも言うのでしょうか、レンジローバー・イヴォークというクルマのデザインを、丸々パクったようなクルマが、業界では問題になっていました。
どれだけ似ているかというと、Google画像検索では、このような結果になっています。イヴォークはSUVであるにもかかわらず、クーペスタイルという独自のデザインが人気のクルマです。それを丸々パクったような中国製のクルマなわけですが、北京の裁判所は「2つの車の類似性が幅広く消費者の混乱を招いた」と判断し、「ランドウィンドX7の生産と販売を、直ちに中止しなければならない」という裁決をした、ということだそうです。
日本企業は、60年代から70年代にかけて、ヨーロッパやアメリカの展示会からサンプル送付を拒否されていたことがあります。それは、パクるから。日本発の模倣品がたくさんできていた時代ですね。
今の中国がそれに相当するのかは分かりませんが、中国としても次のステップに向かうべきときなのかもしれませんね。