自社の本当のライバルはどこにいる?
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昨夜のWBS(ワールドビジネスサテライト)で、経団連、日本・東京商工会議所、経済同友会の経済3団体の新年祝賀パーティーを開いていて、なんとなくのんびりた光景でしたが、その中で、トヨタ自動車の豊田章男社長がこんなことをおっしゃっていました。
今年注目したいのは東京モーターショーなのだが、それが世間で注目されていないのは、我々業界人の努力不足だ。アメリカでは年始にデトロイトモーターショーがあるのだが、多くの自動車メーカーはそこではなくCESに注力している。見せる場所が変わってきているということだ。
口調はもっと柔らかいですし、言い方も少し違ったかもしれませんが、意味としてこのようなことをおっしゃっていました。
CESは、このブログを読んでくださる方ならご存じだと思いますが、いまラスベガスで開催されている、コンシューマー・エレクトロニクス・ショーです。つまり、一般消費者向けの電化製品の展示会が発端ですが、今やここが自社の製品、技術を見せる場所になっているということなのですね。
その昔、テレビ局、テレビ制作会社の人たちから、旅行会社がライバルだと言われたことがありましたし、旅行会社では、自動車や大型テレビ(当時は40インチくらいで数十万円)だと言われていたころもありました。どこに消費するか、ということですね。
今日現在だけを切り取って、どこかをライバル視して競っていても、実は別の業界からサクッと追い越される、追い込まれる、なんてことがあり得る時代。
2019年は、どこを見ているかで、大きく変わると感じる今日この頃です。
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