Amazonだけじゃない。卸問屋、取次店が不要になる時代
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その昔は、何を扱う小売店も、卸問屋から仕入れるのが当たり前で、「問屋」「卸問屋」という商流が確立されていました。しかし、実は日本独特の文化であり、他国ではさほど聞かない商売だそうです。
アメリカには問屋がない。日本とアメリカの流通の違い【セールスレップとは?】
日本では、卸問屋という商流が、都合良かったんですよね、昭和の時代は。しかし、現代は全然違ってきているのが、こういう報道に現れてきている気がします。
実はこれ、製造業のみならず、農産物でも言われていることで。2014年に、農協の内部留保が4兆円を超えたことで、農協が稼ぎすぎ、農協不要説の声が大きくなってきました。ここは賛否両論あるところですが。
しかし、僕の友人の中に、農産物を都内のレストランに販売することで生計を立て、農協には一切頼らない仕組みを作り上げていますし、また別の友人は北海道の漁港から直接、東京や大阪にいる固定客に販売し、また料理屋さんにも販売していて、漁協を通さないで成り立っています。
日本には、700を超える出版社があると言われており(宗教団体専属や、企業専属の出版社も含みます)、多くは15人以下の小規模な会社だそうです。電子書籍には取り組めていないし、取次店が頼みの綱、というところもたくさんあります。しかし、実態はどんどん取次店を経由せず、Amazonで販売されている。この傾向は、Amazonだけでなくなっていく気がします。
今朝、富士フィルムが米国のゼロックス社を買収するという報道がありました。時代は変わる。変われない企業は、簡単に衰退してしまう時代。自分たちも身を引き締めていかねば、と感じた今日この頃です。
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