「ご挨拶と表敬訪問はお断りしています」と、情報交換は相手によるというお話
シリコンバレーで嫌われる日本企業の「後出しジャンケン」体質(Diamond Online)
何の話かと思って読んでみたら、こんなことが起きているようです。
日本企業の間で再びシリコンバレーブームが起きており、企業のトップや経営幹部の訪問が急増している。
シリコンバレーに飛び込んでいく、というのなら別ですが、そういうことではないようです。
しかし、「まだ明確な戦略や事業案がないので、まずはいろいろ教えてほしい」というのがその多くの本音のようだ。そのため、現地企業への「表敬訪問」が相次いでいる。
この「表敬訪問」がクセもので、本当にタダの表敬訪問だったりするわけです。日本国内においても、どこかの会社からアポイントの連絡があり「ご挨拶させていただきたい」という連絡が来ることがあります。これが、本当にご挨拶と自社紹介に終始することが多いのが困りものです。
米国の常識からすれば、何らかの提案に来たのではないかと思うのでしょうが、日本企業の多くはそうではなく、単にオフィス見学をして「アメリカはすごいね〜」と言って帰っていくだけだったりするのが、彼らにとっては仕事の邪魔以外の何物でもない。
日本でも、中には「情報交換に伺いたい」と言って訪問してくる人がいますが、これもまた、ほとんどは「情報交換」ではなく「情報収集」なんですよね。イシンにも、過去に某PCメーカーの人たちから、「タブレットPCについて情報交換をしたい」と言われたのですが、お断りしました。しかし、無理やり押しかけてきて、結果的に僕の意見を聞きたい、というお話。だったら、コンサルティング契約してくださいよ、ってことになりますよね。(笑)
この記事をフェイスブックでシェアしたところ、僕の友人いわく「目的を聞いて、答えられない場合はお断りしている」とのこと。そりゃそうですよね。こちらも決してヒマではないのですし、仮にヒマでも一方的な情報収集にお付き合いはしたくない。
日本企業の「生産性」が問題視されることが多いですが、この営業担当の「ご挨拶」も、生産性低下の大きな要因である気がした今日この頃です。