グローバル企業を名乗る第一歩、外国人採用をどうするか
イシン株式会社は、今年で丸7年になりますが、未だに外国人採用を行なっておりませんでした。で、最近は英語でのミーティングが増えていることもあり、外国人採用を検討しています。
検討には3段階あって、
1.外国人を採用するか(ここはクリア)
2.どのように募集するか(いまココ)
3.何をクリアすれば採用するか
というものがあると思います。多くのベンチャーを含む日本企業は、1の手前(考えてもいない)が多いのでしょうが、それでグローバル企業と名乗るわけにもいかないでしょうし。(まぁ、グローバル企業と名乗りたいか、というのもあるでしょう)
僕の場合、自分自身がシンガポールを第二の故郷と考えていることもあり、また子供の頃から華僑の方と交流があり、ということを鑑みて、アジア系の方を採用したいと考えています。アジアといってもいろいろな国の方がいらっしゃいますが、採用の第一歩は「彼らを理解すること」だと考えています。
その昔(中学生の頃)、親父の会社のお客さんで台湾人の方を連れて、大阪の街の定食屋さんに行きました。感じが並んでおり、その中の一人の方が「焼肉定食是怎馬樣的?(焼肉定食ってどんなもの?)」と聞かれたので、僕は「是炒肉和米飯,還有味噌湯(肉を炒めたものとご飯、あと味噌汁です)」と回答し、彼はそれを注文されました。
さて、焼肉定食が届いて、彼がビックリ。「牛肉」なんですよね、当然ですけど。でも、台湾の方の「食肉」とは、一般的に「豚肉」なんです。宗教上、食べられない人もいますが、それ以前に一般的に肉と言えば豚肉。それを僕は知らなかったんです。
何を言っているのか分からず、いろいろと話し合ってみてようやく理解。結局、別途とんかつを頼んで一件落着。
中学生の頃の、この経験が衝撃的で、どの国に行っても、慣習を気にかけるようになりました。日本で働くことを考えてくださっている外国人の方の中にも、宗教、慣習といったものがたくさんあります。新大久保に行けば、韓国料理だけでなく、ハラル料理のお店も多いです。(イスラム教徒の方は、概ね温厚な人が多い、というのが僕の印象)それを無視して、豚肉を薦めるようなことは、冗談でもあってはならない。
宗教のみならず、外国人を採用する場合には、そのあたりを無視して「ここは日本だから」と無理を押し通すことは、少なくとも当社ではあり得ないと考えています。(これは企業文化でしょうけど)
残業は出来るだけしないのはもちろんですが、より刺激的な仕事をしていくうえでも、新しい風が必要だと感じている今日この頃です。あ、日本人採用も予定していますが。