ITを部下に丸投げする経営者終焉の時代
昨夜は、アップルストア銀座でのセミナー。パネルディスカッションでは、「クラウド活用の課題」について話し合いました。その中に、「決済者がクラウドを理解できない」とか「上司が使ってくれない」という課題がありました。
世の中には、自分の年齢を理由にITツールに触れようとしない経営者や管理職の方がいるようです。
「ITはよく分からんから、◯◯くんに任せているよ」
ん?果たしてそれでいいんでしょうか。
ITのツールは、日々進化しますし、なかなか慣れない気持ちは分からないではありません。しかし、その上に乗るデータや情報は、経営者や管理職が、「分からない」と放棄していいわけではありませんよね。
企業には、多くのデータ、情報が存在します。それらを司るのは、経営者、管理職を含む、情報システム部門以外の人たちであるはず。しかし、それらのデータや情報が電子化されているという理由で、情報システム部門に丸投げしてしまっていることが多いようです。「あとはよろしく」的な。
昨日は、(ちょっと厳しい言い方ですが)「そういう経営者の方には、早く引退してもらってください」と言わせていただきました。でも、事実だと思うのです。自分たちが責任者である「データや情報」を、「IT」という言葉とともに放棄してしまっているのですから。
弊社のお客様の中には、経営者の方が70代後半でも、きちんとITツールを使いこなし、データや情報に対する責任を持ち、明確な指示を出しておられる経営者の方も複数いらっしゃいます。60代ならもっといらっしゃいます。そうでなくてはならないですし、そうであるべきだと思うのです。ITツールが苦手、という理由で、大事な経営情報から逃げるなんてあってはいけない。
そんな大事なことを再認識するセミナーでした。ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。