機能とカッコ良さ、iPadとMacで両方を得る
久しぶりに本業のお話。とあるお客様を訪問した際のお話です。そのお客様の会社には、いわゆる出入りのシステム会社さんがあります。そのお客様の会社で使うシステムを、過去10数年に渡って、いろいろと開発してこられました。今でもそのシステムは動いているのですが、そろそろ老朽化してきたタイミングで、社長が「営業はiPadを持って、社内はMacにしよう」と判断をされました。
驚いたのはそのシステム会社さん。今まですべてWindowsでやってきたところに突然、社長がMacに切り替えるというお話をされているのですからビックリだったようです。この後は、その社長から伺ったお話です。
社長「みんなMacにしようと思う」
システム会社(以下、シ)「それはオススメできないです」
社長「え?なんでですか?」
シ「今まで全てWindowsでしたから、Macでは難しいです」
社長「いや、僕はここ2年くらいMacだったけど問題無いですよ」
シ「え?・・・、勝手に繋いでもらったら困ります」
社長「なんで?うちの社内ですよ」
このやり取りが延々続きます。そこで社長は、このような話をされたそうです。
社長「だって、MacBook Airってカッコいいじゃないですか」
シ「社長、カッコ良さで決めてはいけないですよ」
この社長も、システム会社からここまで反対されて、少し自信がなくなってきたそうで、僕にご相談に見えました。
「大木さん、カッコ良さでで決めちゃダメですかね?」
その社長のご希望を整理すると「営業の方は、外でクラウドサービスから取り出したデータでプレゼンしたい。社内は、経理システムなどどうしてもMacに出来ないもの以外は、全部Macに入れ替えたい。」ということです。
細かいことは省きますが、カッコよく仕事をしたい、というのはとてもいいことだと思っています。少なくとも、カッコ悪いよりいいですよね。そこで、どういうツールをどのように活用していくのか、その際にどういったことを注意すべきか、社内はどういうスキルを必要とするのか、などなど、きちんと一つひとつの課題をクリアしていくだけのことだと思うのです。
iPadやMacを導入することでも、これだけ苦労されている企業もあるのですが、そろそろOS依存でなくても良くなってきている気がします。また、タブレットを導入するにしても、自社にとってどれが一番バリューがあるのか。先週、Enterprisezineに記事を公開していますので、よろしければご一読くださいませ。