「正しくできました」だけでは面白くない。面白い提案ができるか、が分かれ目
伊藤洋一さんの「伊藤洋一のRound Up World Now!」というポッドキャストの5月17日放送の中で、「行動格差の時代 心の勢いで壁を突破する8つの力
」という本を紹介されていたので買ってみました。ローランド・ベルガー社長の遠藤功さんと、ドリーム・アーツ社長の山本孝昭さんの共著です。(数日前にもご紹介した書籍です)
本書の中で、特に遠藤功さんのパートは、ガツガツ殴られる感じで(笑)、とても面白く一気に読み進んでしまいます。その中でも特に後半で印象に残ったところ。
「お前の言っていることは間違ってないけど、面白くないんだよ」
こちらは、遠藤さんがコンサルタント時代に、提案書をレビューしていた上司から言われた言葉だそうです。これ、キツイでしょうね。分かったとしても、じゃあどうすればいいか。
世の中には「仕事はつまらないもの」と決め込んでいる人たちもいるようですが、僕は必ずしもそう思い込む必要はないと考えています。そんな中でも、どう面白くしていくか。特に、我々のように外部からコンサルティングを担当する立場として関わっている人間が、いくら正しいとしても面白みのない提案ばかりしていたらどうでしょうか。前には進むけれど、関わる人すべてが面白く感じない。そんなプロジェクトでテンションが上がるはずもなく。ひたすら、ミスをしないことに注力している、みたいな。
どうやったら面白くなるか。どのように面白くしていくか。もちろん、「面白い」と感じるのは人それぞれですが、少なくとも自分自身が面白く感じないのに、それを平気で提案したところで相手が面白く感じるはずもないでしょうね。「面白い」は、ものすごく抽象的な言葉ではありますが、だからこそ忘れてはいけない気がしました。元気の出る一冊です。