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ベンチャーを志望する就活生、転職者の心得

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僕がソフトバンクグループに入社してから、ソフトバンク株式会社に転籍となり、退職するまで約10年。意識の中では20年以上いた感じですが(笑)、さまざまな学びがあり、今ここにこうしていられるのも、その時に学んだことが大きいのです。

 
僕のところにも、ちょくちょく学生から就活の相談があります。
「ベンチャー企業を志望しているんですが」
(えっと、、うちもベンチャーなんですけど(汗))
まあ、当社に入社したいかどうかはさておき、ベンチャーの華々しい部分ばかり見ている人が多いのは事実だと思います。
「ベンチャー企業に入る心得を教えてください」
そう言われることも多いです。こういうことは、就職斡旋会社の説明会では教えてくれないでしょうから。
僕の答えはいつも「社長が何を考えているか、常に把握し、追いつくこと」です。
 
ベンチャーのスタート時期
僕が前職で、何度か会社の立ち上げからスタートさせた際は、ともするとデスクもありません。デスクも椅子もないオフィスで、とりあえず数日は地べたから出ているLANケーブルにPCを繋いで仕事をしたことも何度かあります。
デスクや椅子が揃っても、コピー、ファックス、プリンター(複合機がほとんどですが)はどうするのか、文具はどうやって調達するのか、さらには本業である、どうやってお客さんを見つけるのか、ということも立ち上げメンバーは考えなくてはなりません。
 
会社を立ち上げるということは、事業を立ち上げるということであり、お金を儲けていくということですね、ごくごく当たり前ですけど。ベンチャーキャピタルから出資してもらうということもあるかも知れませんが、それは本質ではありません。それは資金の調達であって、ビジネスではありませんから。
 
前職ではその程度(あえてその程度と言いますが)で済むわけですが、これを自分でやろうとすると、どうやって日々を暮らしていくかという、かなり生々しい話になります。
 
そこに新卒であろうと中途であろうと、入社しようとするのであれば、出来るだけ早くその荒波を乗りこなさなくてはなりません。小さなボートでマグロを釣りに行くようなイメージでしょうか?(余計に分かりづらい?w)
 
ベンチャー経営者とのコミュニケーション
僕よりずっと年下ですが、ある部分で尊敬しているベンチャー経営者に、サイバーエージェントの藤田晋社長がいます。藤田晋社長は、あれだけ大きくなったグループ企業を統括するうえで、自社のアメーバブログを活用しておられますね。書籍にもなった「渋谷ではたらく社長のアメブロ(以前は「ブログ」でした)」です。藤田さんは、ここで友人と釣りに行くといったことも書かれていますが、社内に向けて檄を飛ばすこともされています。日々のログであり、サイバーエージェントのファンや顧客に向けてのメッセージであり、社内コミュニケーションツールでもあるわけですね。取締役の方は、ときどき実名まで出てきますし。(笑)
 
以前、サイバーエージェントの方とお話させていただいたことがありますが、毎朝まず新聞を読んだら、次に社長のブログを読む、と。グループ会社で何が起きているのか、別の事業はどうなっているのか、自分が参加していない社内ミーティングで何が話し合われているのかといった、外に公開しても良い程度の内容とはいえ、なかなか会えない社長からのメッセージに目を凝らしている、とのこと。もちろん、自分の部署、あるいは自分のことかも知れないわけですし。
 
ベンチャーに勤めるというのは、そういうことだなあ、と自分の会社員時代を振り返ってもそう思います。ソフトバンクの孫社長も、ツイッターで指示を出していることが有名になったことがありますね。

表に出せない、例えば新規事業の内容はこういう場では当然書かないでしょうが、そうでなければイチイチ社内メールに切り替えたり、あるいは電話、面談などという手順を踏むほどヒマではないのですよね。

ベンチャーで働く心構え
フォロワーシップとかメンバーシップという言葉があります。ラグビーの日本代表監督を勤めた中竹さんのインタビュー記事がありました。

強力なリーダーシップを持ったリーダーでなくても、フォロワーがそれぞれリーダーと同じ気持ちを持って考え、動けるようになれば、カリスマリーダーが率いる組織と同等、あるいはそれ以上の強い組織が作れると思っています。これが、僕がフォロワーシップ理論にこだわる理由です。


自ら考え、動ける能力はさまざまな企業で求められますが、ベンチャーの場合はかなり早期でそれを求めます。ところが先ほどのような経営者のブログを見ても、まともな反応が出来ない人もいたりするようです。
  
「えー、そんなことを人前で書かないでクダサイヨ〜」
であれば、ベンチャーを志望するのはヤメタほうがいいように思います。マジメな話。そこからキャッチアップ出来ないようでは、業務のハイスピードにもついて行けないでしょうし。
 
「ふーん、まあオレの仕事には関係ないな」
そう思う人も、ベンチャーはやめておくほうがいいでしょうね。ベンチャーの経営者は、それぞれの事業を切り離して考えてはいませんから。どこでシナジーが生まれるか、どこで効率化(統合を含めて)を図るか、ということを、ずーっと考えていますから。
 
「ウチの社長は、なんでもブログに書いちゃうからなあ」
これもマヌケな話です。ブログに取り上げる価値があるからこそ書いているわけで、価値のないことは書かないですよね。また、叱咤をする内容であっても、書くだけ無駄なら書かないわけです。そして、自分が参加した会議のことなどがブログに取り上げられてもらえるようなことを提供できてこそ、そのベンチャーの社員としてのバリューを発揮できた、ということになるのだと思います。
 
お二人とも、自社の社員に自信があるからこそ、こういうメッセージを出しているのだと分かります。これがクドクド言わないと分からない社員なら、そんなことはしないでしょうしね。
 
石の上にも三年と言いますが、こういうベンチャーで5年、10年と勤めている人たちは、どこへ行っても強いだろうな、と思う人が多いですね。
 
先日、ブロガー仲間とブログについていろいろ話し合っている中で、経営者、あるいは管理職がブログを書くということは、そういう意味があるのだと再認識した次第です。うちのみんなは、読んでくれるかなあ。(汗)
 
※僕の友人、オーシャンブリッジ社長の高山さんのブログは、プロモーションを兼ねた報告ブログのような感じでしょうか。とても、文章が読みやすいので毎回必ず読んでいます。

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