3.11を「忘れない」ことと「振り返らない」ことは違う
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2年前の3月11日。あの震災のまっただ中には、アイティメディアさん（当時は大手町）のオフィスで打ち合わせをしている真っ最中でした。免震のビルは大きく揺れ、周りのビルが揺れている様子まで見える。並木は根っこから揺れている感じ。
ツイッターには、お台場の火事情報、横浜の地割れ情報、大阪ですら地震が起きているという情報まで入ってきて、まさに日本沈没を彷彿とさせる情報量。
当日の夜の便でハワイにiPad2を調達に行く予定でしたが、当然フライトはキャンセルになり、そもそも成田空港にも行けない状態でした。
あれから明日で2年。この週末には、震災特集のテレビ番組が多いですね。昨日見た番組では、原発から2kmに住んでいらっしゃった方が、埼玉で農業を営み始めている、という内容でした。もともとは牛を買って畜産業を営んでいらっしゃったのですが、埼玉では野菜を育てるという農業。僕のような人間から見ると似ているように見えるお仕事ですが、実際には全然違うわけですよね。でも、2年目で農産物の収穫が始まっています。
その方が仰有っていた言葉。「悔しいけれど、それを言い続けていてもしょうがない。振り返っても生きていけないからね」（おおよそそんな意味）
僕たちは、ともすると振り返って愚痴を繰り返してしまいがち。でも、そんなことには何の意味もないのですよね。もちろん、業務上のミスの改善や反省をするための振り返りは大事なことですが、振り返ったところに留まっていても何も生まれないのですよね。
忘れてはいけないことだけど、前に向かって進んでいく、という気持ちは、どんな場面にも重要だと再認識した今日この頃です。