プロはプロジェクト・マネジメントができる、そして次へ
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プロ、プロフェッショナル、プロ論と盛り上がって(一部で?)いますが、以前ある人が「全ての仕事はプロジェクトである(と考える)」と言っていたことがあります。以前、とは言ってもずいぶん前のことで、当時は「そんなことないんじゃない?」なぁんて軽く考えていたのですが、その後プロジェクト・マネジメントに関して学ぶ機会が増え、自分自身もプロジェクトに携わることが増え、さらには自身でプロジェクトをマネジメントする立場になり、その考え方は正しいな、と感じるようになってきました。
2005年に発売された「パイロットが空から学んだ一番大切なこと」という本に書いてあるのですが、「パイロットにとって全てのフライトはプロジェクト」ということなのだそうです。同じ路線と飛ぶとしても、乗客は当然毎回違うわけですし、クルーは毎回変わるし、航路・高度も同じだとは言えない。むしろ、フライトをルーティンだと思った瞬間に、事故になりかねない、ということなのですね。たしかに、操縦をルーティンなどと思ってほしくないですよね。
僕たちの仕事も、毎回同じお客さんとは限らないですし、同じお客さんでも同じ業務だとは言えないわけです。さらに、時期が違うだけでも大きく変わることがあります。決して、ルーティンにしてはいけないと思っていますし、ルーティンにすると大きなミスを犯しそうです。
「ああ、いつものヤツですね」
いきつけの居酒屋さんならその会話でいいのでしょうが、我々が「いつもの」と思った瞬間に、チェックが甘くなるでしょうし、抜け漏れが発生しそうです。プロは、どんなに簡単な業務だと感じたとしても、きちんとプロジェクトとして捉え、取り組むものだと思いますし、僕自身もそうあらねば、と感じている今日この頃です。
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