期待するから腹が立つ?
僕のファシリテーションに関する着火剤とも思える、野菜さらださん(通称)のブログです。
今、ブロックを高く積み上げてタワーを作っているとします。 後少しーでとっても高くできるというところで、
1)地震が起きてしまって、全部倒れた
2)猫が通りかかって、当たって全部倒れた
3)人(特に嫌いな人)が通りかかって、当たって全部倒れた
この3つのうち、どれが一番頭にくるでしょうか?
皆さんはどうでしょうか。僕は当然3番です。嫌いな人ってあんまりいないのですが、まぁ腹が立つでしょうね。理由は「気をつければ大丈夫だったはず」という、期待があるからかな、と。
大人でも子供でも、人間なのですから「気をつける」ことは出来るだろう、と期待したくなるんですよね。逆に考えると、期待されなくなったら終わりでしょうし。
一方で、起きた事象は「全部倒れた」ということですから、怒ることよりも今後どうするかを考えなくてはならないわけです。自分でやり直すのか、倒した人間に「やってくれ」と言うのか、あるいは一緒にやり直すのか。いずれにせよ、次のアクションが重要ですよね。やり直しながら、もう人は通れないようにしておくとか。
でも、僕たちはついつい腹が立つほうが優先してしまいがちですよね。「むかつくなぁ」といったほうに力が入ってしまって、次を考えるほうに頭が回らずに。
倒れた事実から始めるしかない、つまりはそういうことなのだと思います。 いくら責めてもどうしようもないのです。地震では責めないのに、人間だと責める、、、
時には、いきなり腹を立てるだけではなく、なぜ自分は腹が立っているのか、気分を害しているのか、を客観視できるといいのでしょうね。また、過去を責めるだけではなく、対策と再発防止を考えることができる人間でありたいものです。