「点をつなぐ」だけでなく「点を増やす」ことも大事
先週のオルタナブロガー定例ミーティングで「自分らしく生きるための自分史活用法」というテーマで話したことについて、大里さんが『「自分らしく」は他人が評価するもので、探したり作ったりするものではない』という記事を書いてくださいました。自分らしさや、自分探し、自己分析については、人それぞれでとらえ方が違うので、ここでは論じるつもりはありません。「点をつなぐ」だけでなく「点を増やす」努力が必要だというのは、その通りだと思います。特に若いときはそうですが、若くなくても、新しいことにチャレンジしたり、初めての人に会ったり、本を読んだりして、常に点を増やしていくことは大切です。点を増やしたほうが、どこかでつながっていく可能性が高まるからです。
点を増やすときに重要だと思うポイントをあげてみます。
・損得や効率で判断しない
儲かりそうだからやってみるとか、自分の役に立ちそうな人だから会うとか、そういう損得勘定で判断していると、うまくいかないことが多いように思います。一見無駄に見えるようなことが後で意味を持ってくることはよくあります。例えば、スティーブ・ジョブズが大学をドロップアウトした後に、自分の興味にまかせてカリグラフィー(飾り文字)の講義を受けたことが、あとでマッキントッシュをつくるときにフォントを搭載することにつながったように。自分の心の声や直感にしたがって、自分の興味をひくことなら、とりあえずなんでもやってみるといいと思います。
・失敗を恐れない
最初からうまくいくことはほとんどありません。失敗や挫折でも、それを乗り越えることが自分が成長できる機会になると思えば、失敗を恐れる必要はなく、とにかく行動してみることが大切です。もちろん最初から失敗するつもりでやれということではなく、成功するつもりでやることです。
・偶然を味方につける
物事が計画通りに進むことはほとんどありません。むしろ思ってもみなかったような偶然のできごとや出会いから道が開けることがよくあります。キャリア関係で有名な理論に計画的偶発性理論がありますが、自分から偶発的なできごとを起こして、それを生かそうという心構えを持つといろいろな点を増やせます。詳しくは「偶然を味方につけるための五つの心構え」を参照してみてください。
・一つのことを徹底的にやってみる
いろいろやってみた中で、特に自分が好きなこと、興味が持てることが見つかったら、徹底的にやってみることです。私の場合は、それが大学時代にはまったクイズだったり、今のテーマである自分史だったりします。一つのことを究めるぐらいにやってみることから道が開けることはよくあります。
スティーブ・ジョブズも言っているように、点と点がどこかでつながると信じて、自分の心の赴くままに生きていきたいですね。