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偶然を味方につけるための五つの心構え

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前回、偶然の出来事や出会いを生かした生き方も楽しいと書きましたが、それに関連した理論について紹介したいと思います。

私も比較的最近に知ったのですが、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱している、計画的偶発性理論(プランド・ハプスタンス・セオリー)という理論があります。

クランボルツ教授が、各界で成功している人たちを調査したところ、その人たちの人生の転機となった要因の8割が、本人にも思いもよらなかった偶然の出来事や出会いだったとのこと。さらに調べてみると、そういう人たちは、自分を幸福にしてくれる偶然が起きやすいような考え方や価値観を持ち、それにふさわしい行動をしていることがわかったそうです。そこで、幸運な偶然の出来事や出会いを、ある種の心構えをとることで意図的に引き起こし、それによって人生を切り開いていこうというのが計画的偶発性理論です。

偶然を味方につけるためには、次の五つの心構えが大切とのこと。

・好奇心
自分の専門分野や関心のあることだけでなく、いろいろな分野に視野を広げ、関心を持つことで、チャンスを見つける機会も増える。

・粘り強さ
最初はうまくいかなくても粘り強く続けることで、偶然の出来事、出会いが起こり、新たな展開が得られる可能性が増える。

・柔軟性
状況は常に変化するもの。一度決めたことでも状況によって柔軟に対応することでチャンスをつかむことができる。

・楽観性
意に沿わない異動や逆境なども、自分が成長する機会になるかもしれないとポジティブにとらえることでキャリアを広げられる。

・リスクテイク
未知なことへのチャレンジには、失敗やうまくいかないことが起きるのは当たり前。積極的にリスクをとることでチャンスを得られる。

この理論を知って、まさに自分はこの理論に近い考え方で生きてきているなと思いました。現在一緒に仕事をしている方々も、たまたま偶然につながった方が多いです。例えば、現在弊社の取締役になっていただいている方は、以前リクルートで「自分史ネット」という自分史を作ることができるネットサービスを最初に立ち上げた方です。その方のお名前は以前から知っていて、私も自分史がつくれる年表コミュニティのネットサービスを立ち上げたので、機会があったらお会いしたいと思っていました。たまたまmixiのあるコミュニティのオフ会に出たときに、リクルート出身の方が参加されていて、帰りの電車で一緒になり雑談をしていたところ、その人が「自分史ネット」を立ち上げた方を知っていることがわかり、紹介してもらってお会いすることができました。

このような偶然の出会いをたくさん経験してきました。今後も、上の五つの心構えを意識しながら、幸運な偶然を引き起こしていきたいと思います。

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