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「自分史の元祖」が語る自分史の重要性

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先月、一般社団法人自分史活用推進協議会の主催で開催された
「自分史フェスティバル2014」の話題を中心に、
自分史について取り上げた記事がありました。

「自分史」フェスが盛況 作家「思い出だけで書ききるのはつらい」 〈週刊朝日〉|dot.ドット 朝日新聞出版

最初に「自分史」という言葉を提唱したとされる
歴史学者の色川大吉さんにも取材していますが
そこの部分を引用します。

日本で最初に自分史の執筆を広く提唱したのは、歴史家の色川大吉さん(89)だ。1975年の著書『ある昭和史 自分史の試み』(中央公論社)で、個人の歴史を描きつつ、同時代の全体状況を浮かび上がらせる試みとして紹介した。

「歴史は少数の偉人や英雄のものじゃなく、多くの民衆の力でつくられてきた。つまり、歴史を物語る主体は、みなさん一人ひとりですよ、と言いたくて、『自分史』を打ち出したんです」

と、振り返る。

以後、自分史は広く定着し、広辞苑にも掲載された。書店には今、『自分史の書き方』『自分史ノート』といった書籍がズラリと並ぶ。最近の人気の一因には、かけがえのない人生を後世に残すだけでなく、「自分の内面を見つめ直す機会になる」という考え方もある。とはいえ、自分史の元祖である色川さんは少し辛口だ。

「自己中心史や自慢史に陥ってはダメ。単なる体験記や家族史でも物足りない。社会や時代と結びつけて書いてほしいんです」

歴史をつくってきたのは、エリートや偉人、有名人だけでなく
私たちのような一般庶民であり、
だからこそ、それぞれが自分の生きてきた記録を残していくことが大事で、
また単に自分のことだけでなく、社会や時代に照らし合わせて
記録していくのが重要だということです。

ぜひ多くの方々に自分史の魅力、活用法を広めて、
自分史をつくってもらえるように活動を続けていこうと思います。

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