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サービスプラットフォームとコトづくり 〜最強のカラオケプラットフォーム カラオケの鉄人を知っていますか?〜

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サービスプラットフォームには様々なものが考えられることをサービスプラットフォームとコトづくり 〜様々なサービスプラットフォームー場〜で紹介しましたが、今日は、エンターテイメントの世界でもっとも強力なサービスプラットフォーム!?の1つとも言えるシステムを紹介したいと思います。

日本独自のエンターテイメントといえば、パチンコに加えて、カラオケが有名ですよね。そのカラオケ業界で最強のプラットフォームを持つのがコチラ。

《カラオケの鉄人新橋店》
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通称”カラ鉄”で有名なカラオケの鉄人はご存知でしょうか?「全てのあらゆる楽曲をカラオケ化したい」という言ってみればロングテールの考え方を取り入れ、大手カラオケ店がひしめく市場の中で高い収益を上げているカラオケ業界の風雲児です。
株式会社鉄人化計画では、「カラオケの鉄人」ブランドをはじめとした空間提供型アミューズメント施設の運営を行っています。通常のカラオケ店では、音源メーカーの機材を1部屋に1台設置しており、1つのメーカーの機種が提供する歌しか歌えないのがこれまでの常識でした。
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しかし、「カラオケの鉄人」では、全てのメーカーの機材を集中管理する独自の配信システムで各メーカーの音源を各部屋で歌えるような鉄人システムが大きな特徴です。せっかく、カラオケ店に行ったのに「歌いたい歌がなかった!」と顧客の事前期待を裏切ることがないシステムがカラオケの鉄人の最大の特徴といえます。
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カラオケ利用者全体の約2割が曲にこだわるいわゆる「カラオケマニア」だと言われており、そういったマニア層にとって曲揃えの良さがカラオケ選択する際の最大の動機となると言われています。
カラオケの鉄人の評判は、インターネット上の口コミで広まり、ニッチな曲を歌いたいマニアの顧客の支持を獲得していると言われています。これは、いわゆるロングテールを意識した戦略だと言えます。
独自開発の「鉄人システム」には、カラオケ集中管理システム機能に加えて、POSオーダリングシステム機能も備えます。各部屋で選択された楽曲は、POSシステムと連動して記録され、顧客は自分がその日に歌った曲と採点結果を帰りがけにレシートとして受け取ることもできます。
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カラオケがこの世に産まれたのは1971年。つまり、まだ40年ちょっとの歴史の市場ですがICTとの融合によりここ数年の進化は目覚ましいものがあります。「カラオケ白書2012」によると業務用カラオケ市場は、6,054億円にも上ります。
今後、この市場がどのように進化していくか継続してウォッチしていきたいと思います。
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