サービス化の進展 〜製造業のサービス化 バンドリングからアンバンバトリング〜
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「コトづくりを考える」上で、サービス化の進展についてその歴史を振り返ってみたいと思います。
サービス産業は、全産業の70%を占めると言われますが、製造業のサービス化も近年トレンドとなっており、私の所属するサービス学会でも大きなテーマとなっています。
製造業のサービス化の進展を大きく捉えると、基本的には、バンドリングからアンバンバトリングへの流れだと思います。
この流れは、付帯サービス(プロダクト・リレーテッド・サービス)の考え方が基本になります。このプロダクトリレーテッド・サービスをアンバンドリングすることによって、サービス化が進展してきました。
アンバンドリングすることによって、その付帯サービスの価値が明示され、さらにはその価値を求めて新規参入が起こる。新規参入が増えれば、競争が起こり、サービスの価格や品質の向上が起こり、サービスが独立した事業として魅力あるものになります。
そして、そのサービス自身も、範囲を拡げることで、産業として成立してくるという大きな流れだと理解しています。サービス・リレーテッド・サービスの拡がりとみても良いかもしれません。
我々のいるICT業界のサービス化は、正にこの流れのなかで語ることができます。コンピュータシステムの保守は、その昔はインストール作業と合わせてバンドリングされていましたが、アンバンドリングされて有償事業化されました。
もちろん、これは、コンピュータ以外の製品も、同じような流れになり、サービスの有償化が進展したことは周知の事実です。
基本的には、サービスの価値を明示することがサービス化のスタートではないでしょうか。
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