オルタナティブ・ブログ > 柴崎辰彦の「モノづくりコトづくりを考える」 >

サービス化時代の潮流、ビジネスモデルを探る。週末はクワッチ三昧!

モノづくりの潮流

»
先日、ある異業種オフ会に参加いたしました。

弊社で運営している「あしたのコミュニティーラボ」でモノづくりに関する特集をしたことをキッカケパネラーとして登壇したFablabShibuyaの梅澤さんのお声掛けで『MAKERS』の編集者であるNHK出版の松島さんほか、メイカーズムーヴメントの先頭を突っ走る皆さんと意見交換することができました。

モノづくり企業の方に加え、モノづくりをする企業や消費者にソフトウエアを提供する立場の方、今までモノづくりとは関係なかった企業の方、メデアの方など、多様な集まりで大変刺激を受けました。

『MAKERS』は、ご存知クリス・アンダーソンさんの最新作で今話題の3Dプリンターなど、世界的に拡がるメイカーズムーブメントについて解説したものです。

Photo_2

このメイカーズのムーブメント、フリーランサーや個人の趣味の世界の物として片付けてしまってはちょっと危険です。

オルタナティブブログでも金型業界の風雲児と言われた元インクスの山田さんが「メイカースはじめました!」として連載して反響を呼んでいることから分かるように企業の専門家から見ても見逃せない流れになって来ています。

今までは、企業が企画して製品開発から販売サポートする時代でしたが、個人が企画して、設計はA社、開発はB社、販売・サポートはC社というスタイルも現実的になって来ました。

勿論、企業が個人を雇う場合もありますから、必ずしも立場が逆転するものではありません。

つまり、製品開発の分野でも企業と消費者が対等の時代が幕開けしているということではないでしょうか。

この流れを見誤ると企業は足元をすくわれます。企業から押し付けのモノづくりやアウトバンドマーケティングを実施していては受け入れられなくなるのは時間の問題だと思います。

現在、価値共創 (Value Co-creation)    がブームになりつつあることはみなさんもご存知かと思います。企業と消費者、フリーランサーの人々との間でモノづくりが行われる時代がもうそこまで来ているようにも思えます。

このブログのテーマでもあるモノやサービスで実現する『コトづくり』は、企業と消費者の価値共創活動の側面も持ち合わせています。

企業が消費者と一緒に価値を創る時代こそが、これからの社会のあり方かも知れません。

 
Comment(2)