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サービス化時代の潮流、ビジネスモデルを探る。週末はクワッチ三昧!

みなさん、はじめまして!

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富士通株式会社の柴崎辰彦です。

日本は、長らく『モノづくり』大国として世界を席巻してきました。しかし、近年では中国や韓国、新興国のビジネス拡大は目覚ましく、今や日本企業の絶対的優位はあり得ない状況にあります。

そんな中で最近注目の概念が『コトづくり』です。

 
『コトづくり』は、様々な文脈で語られていますが、古くは流通業の世界で語られていたとか。また、元花王の常盤文克さんの『コトづくりのちから』日経BP社(2006/3/6)
も有名ですが概念が拡がって来ています

コトづくりには、『モノとサービスを中心としたコトづくり
、いわゆる"製造業のサービス化"もあれば、もちろん『サービスだけのコトづくり』もあると考えています。

コトづくりはモノやサービスでイノベーションを実現するビジネスモデルであり、物語性があってこそ価値のあるコトづくりだと考えています 。

実は、本年3月4日から総務省の『ICTコトづくり検討会議』のメンバーとして議論に参加しています。ICTを活かしたコトづくりを『ICTコトづくり』として定義を試みています 。

下記は、筆者が第一回の検討会でプレゼンした資料の抜粋ですが、モノとコトを対比して整理をしています。具体的なわかりやすい例では、Apple社の事例が有名です。音楽プレイヤーとしてのMP3は単なるモノですが、『ipod+iTunes』になるとシームレスな音楽体験を提供する『コト』になります。

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『コトづくり』で日本企業はもちろん、日本の国力がかつてのモノづくりのように世界に誇れるものになれば面白いですね。

このブログのタイトルである『モノづくりコトづくりを考える』は、そんな背景や問題意識に由来しています。

近江商人の経営理念に由来する三方よしの世界で提唱される『売り手よし、買い手よし、世間よし』の世界や昔話の終わりのように「めでたしめでたし」と言えるような世界が
『コトづくり』で実現される事を祈っています。

このブログでは、世の中のサービス化の潮流を捉え、ビジネスモデルの観点から物語性のあるイノベーティブな事例を紹介して行きたいと思っています。

筆者がライフワークにしているサービスサイエンスやその取り組みのキッカケとなった週末のちょっと変わった趣味(笑)、そして東京を中心とした食べ歩きについても紹介していく予定です。

どうぞよろしくお願いします。
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