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【レポート②】「カークパトリックの4段階評価法」セミナー(2日目)2015年10月23日(金)

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「カークパトリック4段階評価法」セミナー、レポート第二弾です。

●第一弾レポートは、コチラ
●一緒に受講していた関根雅泰さんのブログでのレポートは、コチラ (←さすが、研究者視点!)

さて、実務家❓田中のセミナーレポート、2日目編です。



1日目は、カークパトリックの4段階評価、Level4、Level3までざっくりと進んできました。
Level2は「Learning(学習)」。

学習効果があったかどうか、
目標を達成できたかどうかを図るものなので、テストするとかクイズするとか実演してもらうとか、そんな風に測ることができます。

そして、最後が、Level1「反応」。

「この研修は、楽しかったですか?」
「この研修は、また受けたいですか?」

こういうアンケート、最後によく答えますよね。(実施側目線なら、「よくとりますよね」)

こんな風にLevel4→Level3→Level2→Level1へと、従来の「カークパトリックモデル」と逆の流れで考えましょう、というのが、「新カークパトリックモデル」なんだそうです。

それだけではありません。細かな点でずいぶんと見直しがなされ、さらに現場で役立つ考え方へと発展しています。

再度、Level4から、追加修正点を紹介していきます。



Level4(成果)。

ROI(投資対効果)を考えるのではなく、ROE(Return on Expectation)を考える!

利害関係者(たとえば、経営者)が、どういったことを期待しているのか、これを明確にする。
その上で、その期待に到達するまでには、ずいぶん長い時間がかかってしまうので、
Level3の「行動」からLevel4で考える「ROE」の間をうまく橋渡しするための「先行指標(Leading Indicator)」を考えるとよい。

たとえば、ROEが、「売上の向上」だとします。

「売上向上」というのは、たとえば、1年を〆てみて、「今年度、売上が確かに上がったね」などと分かるもので、結果が出るまでに1年かかってしまうこともある。

それを教育の成果としてみるのは、ちょっと大変。

だから、「期待」に対して、「現時点ではこんな兆候が見えている」といいった「先行指標」をたくさん設けておくといい。

たとえば、最終的に目指すのが「売上の向上」だとしても、先行指標として、「営業活動が増えた」とか「クライアントとの接点が増えた」とか、何か設けておくと、Level3の行動からLevel4の成果へきれいにつながっていくよね、という話でした。なるほど。



Level3「行動」については、Level4の「成果」につながるためには、

●どんな「重要な行動(Critical Behaviors)」がおこっていればよいのか、を2-3個定義していく

ことが大事だそうです。

そして、その「重要な行動(Critical Behaviors)」には、「必要な推進力(Required Drivers)」がj必要で、行動を強化してくれるものも定義しておきます。

例えば、営業力を強化したいと考えている場合、営業にとって「この行動を取ること」が、Level4「成果」につながる「重要な行動だ」ということが定義できたとしても、それを一人ひとりの営業担当者が実行に移すか、移したとしても継続するか、は怪しい。

行動が持続する、あるいは、さらによい行動になるよう強化されるためには、「必要な推進力(Required Drivers)」がないといけない。

では、この「必要な推進力」には、どんなものが含まれるか。

たとえば、上司がモデルを示してくれる、とか、継続的にコーチングしてもらえる、とか、あるいは、何等かの金銭的報酬がある、とか(これは「鼻先のニンジン」ですかね)、
はたまた、面接とか仕事のレビューをきちんとするとか、そういう「推進力」が「行動」を強化、維持するというのですね。

で、どんな「推進力」を使うかもあらかじめ考え、定義しておきましょう、というのが、カークパトリック氏の主張です。



Level2「Learning」。そもそも学習できたかどうか。

学習と言った場合、測るのは、「知識」「スキル」「態度」の3つでした。これまでは。

Knowledge Skills Attitude。

知識:知っている!
スキル:できる!
態度:ふさわしい場面でしようと判断できる!

この「3つ」があっても、「しない」「できない」人がたくさんいたのが、Level2の課題。
そこで、

Knowledge 、Skills、Attitudeに加え、「Confidence」(自信)、「Commitment」(コミットメント:「本気でやるぞ!」という意思とでもいえばよいでしょうか)の2つが加わり、5つの要素で、Level2を実現しましょう、と提案しています。New modelでは。

なるほどー。

「知っているし、できるし、したほうがいいと判断もできる」・・・けど、「現場でしない」「実務で出来ない」とならないように「Confidence」「Commitment」という要素を加えたのですね。
(このあたりは、ID(Instrructional Design)の「ARCSモデル」にも通じるなぁ、と思って聴いていました)



最後がLevel1(反応)です。

が、今日は、力尽きたので、また次回。

このレポートは、少なくとも第三弾まで続きます。

おつかれさまでした。


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