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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

熊本大学公開講座「インストラクショナルデザイン」に参加した⑦ フリーランスの看護師さん

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熊大の「インストラクショナルデザイン」に11月「基礎編」に引き続き、応用編に1月25日に参加。← すでにレポート済み。
11月の東京会場の受講者に加え、大阪会場、名古屋会場で「基礎編」を受けた方も合流しての回でした。

医療従事者のID浸透率が非常に高いなぁとかねがね思っておりましたが、なぜ「看護師さんがIDを?」とお尋ねしたら、「看護とか医療の最新情報はアメリカから入ってくるんですけど、アメリカから来る教材やトレーニングって基本的にまずIDベースで作られているんです。だから、自然にIDも知っておかないといけないなぁという風に・・」とのこと。なるほどですね。

ところで、知り合った看護師さんのおひとりがフリーランスでした。

「外科医・大門なんとか」というドラマで、ゴッドハンド的な、ブラックジャック的なフリーランスな医師が登場しますけれど、フリーランスの看護師さんもいらっしゃるんだなぁ、と知り驚きました。

聴けば、今は、看護師の需要が高く、仕事はたくさんあるとのこと。そして、実に様々な働き方をしている看護師がいるのだそうです。

●「添乗ナース」:修学旅行など団体旅行に添乗するナース。 添乗ナースだけで食べている方もいるとか。
●「リゾート地ナース」:北海道のスキー場とか、沖縄のリゾート地で、働くナース
●「船上ナース」:そうそう、船旅をしていると看護師さんが同乗しているケースがよくありますが、船上中心の方もいらっしゃるかも。
●「介護施設」:これはわかりますね。 わが父も大変お世話になっています、はい。

・・・ で、ですね、フリーランスとして病院で働く場合、どうなるかというと、「病院内でシフトを組んでも、どうしても空いてしまう時間帯」、そこを「この時間帯、来てもらえますか」とフリーランスナースで埋めていくなんて感じとのことです。

「病院ごとにやり方が違ったり、ルールとか人間関係とか把握するのに時間かかりそうですが、すぐわかってすぐ仕事に取り掛かれるものなんでしょうか?」とお尋ねしたら、なんとかなるんだそうです。

「人見知りするタイプは向いていないと思いますが、私はどこへ行っても大丈夫なので、新しい場所がダメってことないんです」と。

ほぉ、そういう働き方があるのかと驚きました。

彼女は、病院の病棟で勤務していた経験が長く、その勤務ナースだった時代から、「院内で提供される教育・研修だけでは不十分だ」とわかっていたので、自分から様々な勉強をし、多くの資格を取りに行っていたそうです。 心理関係とか、カウンセラー資格とかいろいろ。

フリーになってみて、そういうこれまでの自己学習が非常に生きているというのですね。ある場面では心理関係の勉強が役立ち、別の場面では、また異なる分野の学習や経験が生きてくる、という感じだとか。

もともとフリーになるつもりなどなくて、ただ、自分で主体的に勉強することはちゃんとやっていた。そこがすごいなぁと思いました。

企業に働く人でも同じだと思うのですが、「会社が与えてくれる研修」だけに頼っているのではなく、自らに投資し、自ら何かを探しにいって・・・とやっている方は、いつかそこで学んだものが役立つことでしょうし、何よりも、常に成長できて楽しいのではないかと思うのです。

「うちの会社って、研修なんてないから、勉強できないんだよね」と嘆いていても仕方ないし、やる人は自分から勉強しに行くわけで、それは、組織に所属していようが、フリーで働こうが関係なく、いつも自分を磨いてますかってことなのかなと思いました。

フリーになろうと思ったきっかけを伺ったところ、「キャリアを積んで、後輩がたくさんできてきて、管理職的になると、後輩指導の時間が多くなったり、管理職的な仕事が増えたり・・・自分がやりたいことと違うなぁ。患者さんと接する時間が減っているなぁ。そう思って、辞めちゃいました。そして、辞めたら、なんとかなりました!」とのこと。

これ、すごくわかります。

現場が好きで、一線で患者さん(企業ならお客様)と接しているのが好きで、直接やり取りする中で、自らのスキルを確かめたり、磨き直したり、あるいは、相手から「ありがとう」と言われることが大好き、そこにやりがいや生きがいを感じるという人にとって、管理職になって「誰かを育てる」とか「経営・管理のためのレポート作りをする」とか、そういうの、すごくメンドクサイというか、「私はこういうことがしたくてここにいるんじゃないんだ」と忸怩たる思いを抱くのではないかと思います。

看護師として一流になりたい、という人もいていいはず。(そういえば、友人の外科医は院長になったものの、「管理職は向いてないわ」とまた臨床の現場にさっさと戻ってしまいました。彼らしいなぁと思ったものです。)

フリーランスになって「やりたい仕事」を選んでいるので、ストレスフリーです、とおっしゃって、すごく楽しそうでした。

それにしても、「資格」を持っているって強いですね。
うちの父も医師免許があったことで、77歳まで現役フルタイムで医療現場にいて、患者さんを診ていました。資格あってこそです。

私も何かしなきゃなぁーと思っているうちに、昨年から聴講していた東大MOOC「インタラクティブティーチング」の最終講座(WEEK8)の課題提出日を勘違いしていて、修了できなかったという、もうね、何やってんでしょうね、年明け早々・・。反省。(課題提出は間に合わなくても、学習はできるので、週末にTry予定です)


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