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事業開発ほどクリエイティブな行為は他に無いと思いこんでいる人間の日常

エンジニアが精神的に追い込まれがちな理由

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この業界、鬱になる人が多いと聞きます。

鬱とまではいかないまでも、ストレスを抱えていたり、会社で人間関係が立ち行かなくなり、転職を繰り返すような人も多いように思います。

「エンジニアは気真面目な人が多い」

と言ってしまえばそれまでですが、私は、多くのエンジニアの人が、

「自分は論理的である」

ということをアイデンティティにしていることが根源的な問題なのかなと感じています。

鬱やストレスは、アイデンティティが否定されたり、崩壊したときに発生するものだと思うのですが、「論理的である」というアイデンティティはビジネスシーンにおいては、特に打ち砕かれやすいアイデンティティと思うので「論理的である」ことをアイデンティティにしている人は、精神的に追い込まれやすいと思うのです。

というのは、IT業界にかぎらず、ビジネスにおいてトラブルはつきものです。そして、トラブルは多くの場合「論理的ではない理由」で発生するので、トラブルが発生した時点で担当者の論理性は崩壊し、さらに、論理的な対応で対処することができないので、ますます傷が深くなるという負のスパイラルに陥ります。

必要以上に傷つかないためには、まず、

ビジネスシーンで発生する事象全てに論理的に対応できるわけではない

ということを、論理的に理解することが重要なのかなと思います。

一番の防止策は、

テキトーな人間になること

でしょうが、これは、論理的というかマジメな人にとって想像以上にハードルの高い事だという事を私は知っています。

過去多くの人に、

「テキトーにやればいいじゃん?」

とアドバイスしてきましたが、その後、テキトーになった人を知りません。

なかなか難しい問題です。

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