オルタナティブ・ブログ > ビジネスをデザインするブログ >

事業開発ほどクリエイティブな行為は他に無いと思いこんでいる人間の日常

性と雌雄は違うもの

»

4月1日ということで、昨日に引き続き生物ネタで失礼します。

昨日、ベニクラゲが有性生殖をする生物としては、はじめて不老不死が確認された生物という話題に触れましたが、この有性生殖、さらには性というものは実に謎が多いのです。

話はそれますが、生物系の人間は、すぐに性とか生理とかいう言葉を軽々しく使っちゃって、不必要に人を不愉快にさせたり期待?させたりすることがあります。

昔、同級生の女の子と電車に乗っていて、私が話の流れの中で、、

「〇〇ちゃん、生理に入ったんだっけ?」

と言ったのを向かい席に座っていたおばあちゃん二人組が聞きつけ、

「あんた、なんてことを聞くの!バカタレ!」

と、こっぴどく説教されたことがあります。

もちろん、そういう意味で使ったのではなく、どこの研究室に入ったか?という話の流れで、

「〇〇ちゃん、生理学教室に入室したんだっけ?」

という意味だったんですけど・・・後の祭りです。この手の話はいくらでもあるのですが、また別の機会に。

IT業界にはそこまで人を誤解させる用語は無いと思いますが(あまりIT用語を連呼すると、その行為自体が不快に思われますけど)、閉鎖空間(業界)にいるというのはある意味恐ろしいものです。はい。

そんな、話はさておき、性の話。

唐突ですが、みなさん、性と雌雄は必ずしも同義ではないことをご存じですか?高校レベルでの生物の範囲であれば、性と雌雄はほぼ同じですが、少なくとも進化生物学では区別されます(たぶん)。

せまい意味での性は、「違う個体どうしで遺伝子の交換が行われること」なのです。このメリットは他の個体どうしの遺伝子がまじりあうことで、突然変異(場合によっては補修し)を促すことだといわれていますし、そのメリットはなんとなく想像がつきます。

が、

それであれば、遺伝子が混ざり合えばいいだけなので、雌雄に分かれる必要はありません。別に雄同士、雌同士で遺伝子を交換してもいいのです。実際にそうする生物もたくさんいます。

要は、なぜ雄と雌という仕組みが存在するのかがよくわかっていないのです。

「男が働いて、女が子供を守るという仕組みの方がいいからだ!」という人もいるかもしれませんが、社会的分業がない生物の時代から雌雄に分かれています・・・・。

まあ、生物学の伝家の宝刀は、「とにかく優れていたから生き残った」という既成事実に後から理由をつけるだけなので、まあ、悩みはないのですけど。

ついでの話ですが、よく経営系の本を読んでいると、

ダーウィンの言葉として、

「もっとも強いものが生き残れるのではない。もっとも賢いものが生き残れるのでもない。生き残れるのは変化できるものである」

というフレーズが引用されることがあるのですが、「ダーウィンはそんなことは言っていない」というのが現在の定説なのでご注意を。

なんの落ちもない話ですみません。まあ、4月1日ということで。

Comment(0)