オルタナティブ・ブログ > ビジネスをデザインするブログ >

事業開発ほどクリエイティブな行為は他に無いと思いこんでいる人間の日常

コンテンツだけがコンテンツではないと思うのですが

»

日本の家電メーカーの人と話していると、必ず出るせりふは「うちは、コンテンツが弱いんですよ~(あるいはソフトが弱い)」的なコメントです。

私は常々思うのですが、いわゆるコンテンツだけが、コンテンツではないと思うのです。というか、この手の発想が、日本を弱くしていると思うのです。

やれ、コンテンツだ!といって、レコード会社を買ったり、映画会社を買ったり、あわててネットサービス始めたり、、それが、コンテンツに強くなると言うことなのでしょうか??(どこの会社だかばれちゃいますけど)。

私は、ソフト屋ですが、別にソフトに強いから、ソフト屋をやっているわけではなく、元手が無い、あるいは技術的に、実用に耐えうる白物家電や、ましてや薄型液晶テレビなど、とてもじゃないが作れないから、しぶしぶソフト屋をやっているのであって、もし、家電を開発してよい環境なら喜んでやりますけど・・・。

つまり、私が言いたいのは、冷蔵庫、エアコン、テレビ、MP3プレーヤー、その他もろもろ、それらは十分コンテンツだと言いたいのです。クラウドの向こうにあるべきは、ストレージやビジネスアプリケーションである必要はなく、もっと身近なもの(つまり、家電など)でいいのです。

こうしたコンテンツを組み合わせて創出されるサービスは、Appleにも、Microsoftにも、Googleにも絶対できないはずです。

が、

なぜ、みんなAppleやMicrosoftやGoogleと同じことをやろうとして、無意味な無力感を味わおうとするのでしょうか???

いま、スティーブ・ジョブズが、日本某家電メーカーの社長だったら、すべての製品ラインナップを捨てて、パソコンとオーディオプレーヤーだけに専念するでしょうかね?

じゃあ、何を開発するかって?

それは、また別の機会に・・・。

ただ、日本のメーカーは、まず、縦割り組織を改善すべきなのでしょう。

Comment(0)