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事業開発ほどクリエイティブな行為は他に無いと思いこんでいる人間の日常

システムエンジニアが壊れる

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夜。眠れないのでふらふらとコンビニに出かけた。「うこんの力」と「ファイブミニ」を手にレジへ。夜中というのにレジはトラックの運転手さんたちでごった返しているので、普段はあまり見ることの無い、雑誌コーナーへ。

目に留まったのは東洋経済紙の「トヨタの異変」というタイトル。

仕事で、いわゆるトヨタさんの「カンバン方式」などを研究することも多いので、「トヨタさんでもいろいろとあるのだな」と興味を引かれたのであります。

が、

手に取ろうとしてさらに注意を引かれたのが「報われない85万人 システムエンジニア白書」というサブ見出し?であった。実際の記事は「システムエンジニアが壊れる」というタイトルで書かれています。

内容は、最近話題になった過労による自殺の件(あれはSEさんだったんですね)からはじまり、

  • 現場を襲うお客の難題と残業の嵐
  • SEを苦しめるITゼネコンの歪んだ構造
  • 現場からの改革 企業の力と地方の視点

といった切り口で、いわゆる業界のデスマーチうんにん、スパゲッティーコードうんぬん、ちゃぶ台返し(これって、そんなに使いますかね)などについて触れられています。まあ、この業界の問題も、一般紙で大々的に取り上げられる問題になったのだなというのが、一番の感想ですが、全体としては、いろいろな事情で「企業の労務管理がおろそかになっている」ということを問題視するテイストという感じを受けました。

私はいわゆる「ダメプロジェクト」の原因は(いろいろあるが、その主要因は自戒の念も含め)、SIerの営業スタイルにあるように思っています。よく、「開発現場に確認も無く案件を受注した(仕様変更をのんだ)」なんて話がありますが、私はそもそも「十分な技術知識と工数算出のできない人が顧客対応をする」というシンプルな問題を解決するのが一番だと思うのですがね。

この問題を解決するためには、少々短絡的ではありますが、「営業マンが(死にもの狂いで)技術+業務知識を習得する」か「技術屋が(ニコニコしながら)顧客対応をする」という2つの方法がありますが、私は後者が現実的かなと考えています。

ここで、「私は努力と根性の営業なので、技術はちょっと・・・」とか「人に会わなくていいって言うからエンジニアになったのに」では、らちがあかないんですけどね・・・。まあ、いずれにせよ、一朝一夕にはいかない問題ですけどね。

是非皆さんも読んでみてください。

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