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「お気をつけて」と「ごあんぜんに」──肯定的な言葉を使う意味

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こんにちは、竹内義晴です。

最近、好きな言葉があります。それは「ごあんぜんに」。

どんなときに使うかというと......たとえば、お客様をお迎えするときや、お送りするときに、「お気をつけてお越しください」とか、「お気をつけてお帰り下さい」などとと言うことがありますよね。

この、「お気をつけて」の代わりに、「ごあんぜんにお越しください」「ごあんぜんにお帰りください」のように使うようにしています。

この言葉を知ったきっかけはバイク系YouTubeです。夕食のあと、一人で酒を飲みながらバイク系YouTuberの動画を観ているのですが、ある方が、よく「ごあんぜんに」という言葉を使っていることに気がついて、「それって、なんかいいな」と思って。バイクって乗り物は楽しいけど、危険なところもあるから、真に安全を願うような感じがして。

同類の言葉に「お気をつけて」があります。「相手の安全を願って」という意味では同じだけど、「お気をつけて」には、何か「危険なことがある」という前提が含まれていますよね。「(事故にあわないように)お気をつけて」とか、何か「(危険な目にあわないように)お気をつけて」とかね。

一方、「ごあんぜんに」は、事故とか危険とかの前提はありません。あるのは「どうぞ、ごあんぜんに」という想いや願いだけです。

アメリカの著作家ナポレオン・ヒルは「思考は現実化する」と言いました。思考したことが本当に現実化するのか否か、実際のところは分からない。けれども、相手の安全を願うなら、何か「危険なことがある」ことを前提にするよりも、「安全でいること」を前提にしたほうが断然いいし、実際にそれを願っているわけだから、そうなってほしいこと......つまり、「ごあんぜんに」と伝えたほうが、なんか、気分がよくないです?

というわけで、対面で使うのは、まだ恥ずかしい時があるので、使ったり、使わなかったりしているのが実際のところなんですけど、メールなど文面で伝えるときには、「お気をつけて」ではなく、「ごあんぜんに」を使うようにしています。

同様に、同じことを伝えるなら、「〇〇するな」みたいな否定的な言葉よりも、「〇〇しよう」みたいな肯定的な言葉のほうが、なんとなく気分がいいし、楽しいし、前向きになれるよね。

というわけで、みなさま、今日もごあんぜんに。

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