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ネットやSNSの「怖さ」だけじゃなくて「こうやるといいよ」を子どもたちや親御さんに教えてあげたい

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こんにちは、竹内義晴です。今年は、小・中学校でPTAの役員をしています。

昨日、PTAの研究会がありまして、こどもの「ネットトラブル防止」に関する講演を拝聴してきました。

いただいたスライド資料から、講演の大枠はこうでした。

子どもたちの多くは、今は存在していない職業に就くと言います。人口知能が進化して、人間が活躍できる職業はなくなるかもしれない。学校で教えていることは、時代が変化したら通用しなくなるかもしれない。そこで、こどもたちには、情報化やグローバル化など急激な社会変化の中でも、未来の創り手となるために必要な資質・能力を確実に備えることのできる学校教育を実現する必要があると言います。

人口減少や超高齢化が進むなか、ネットは、さまざまな光を与えています。瞬時に多くの人と交流できたり、多量のデータから情報を検索したり。発信やPRが容易になったり。

でも、ネット社会には影もあります。フィッシング、ワンクリック請求、SNSのトラブルなど。

実際、いろんなことが起こっていると講師の方は言います。「将来の夢はYouTuber」だと気軽に動画を上げるこどもたちがいたり、コスプレ写真をアップしたら著作権侵害の架空請求が届いたり。また、SNSの世界では、勝手な憶測でデマが流れたり、小さないじめが5チャンネルに書かれて、氏名や住所などの個人名がさらされたり、いわゆる「バカッター」の写真が拡散して人生を棒にふったり。

また、承認欲求やつながり欲求が強いこどもは、ネット依存を起こして昼夜が逆転し不登校になったり、自殺サイトでつながり命を落としてしまったり、出会い系サイトに出入りしたり。

これらを防ぐためには、「適切にフィルタリングなどを行うこと」「それだけのことが簡単にできる道具だということを親が自覚すること」「被害者だけではなく、加害者にならないことを教えること」「親自体がネット漬け、メディア漬けになっていないかを考えること」「依存症にならないようにルールを決めること(時間を決めるなど)」。

また、ネットだけではなく、「体を動かして体験すること」「近くの友だちと話したり、遊んだりすること」「将来の夢をもち、そのために勉強すること」「友だちと関わり、協力したりがまんしたりできるようになること」

とはいえ、「ネットは一度使いだしたら切り離すことはできないこと」「そのため、賢く使う必要があること」「それを教えるのは、親の責任であること」「学校には責任がないこと(端末を与えているのは学校ではないため)」

最後に、「こどもたちをまもりましょう」という内容でした。

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テーマが、「ネットトラブル防止」ですから、このような話になるのも、一部はうなづけます。でも、ボクは、最低限のことはきちんと教えつつも、「恐れ」を植え付けるよりは、「こうすればいいよ」という方法を教えたいと思っています。

講師の方が指摘しているように、これからのこどもたちは、今は存在していない職業に就くでしょうし、ますますITが発達して、ネットの中で過ごすことになるでしょう。もう、ネットとは切っても切れない中で生きることになります。また、人口知能が発達すれば「それをどう活かすか」が肝になります。そう考えると、「恐れ」よりも「どう使うか」「どう生かすか」のほうが大切なのではないかと。

でも、なかなか難しいのも分かります。ネットやSNSはある程度使い込まないとわからないことも多いものです。だけど、ネットに詳しくない親御さんも多いと思うので、「賢い使い方を教えるのは、親の責任」と言わずに、探求してほしいなと思います。あるいは、ネットを使いこんでいる方に教育を依頼するのもいいかもしれません。

また、ネットに対する見方を、今までの価値観ではなく柔軟にしていただけるとありがたいなーと思います。

将来の夢がYouTuber......創造的で、ボクはいいなと思います。実際には、「YouTuberになりたい」というよりも、何かを作ったり、創造したり、表現することで生きていきたいんでしょうね。これからの時代、とても大切な能力です。

ネット依存......ボクはテレワークをしているのでネットがないと仕事ができない。完全に依存していると思います。だからこそ、地方にいても仕事ができる。いいなと思っています。

顔を合わせると会話ができないのに、オンラインだと会話ができる......直接伝えるのが苦手な人もいるし(ここにいます)、今まで言えなかったことが言えることで、救われていることもあると思うんですよね(ここにいます)。ボクはオンラインの会話が多いです。だからこそ、「顔を合わせて話すって大事だな」と気づくこともありますよ。

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講演を聞きながら思ったんですけど、ボクは、ネット教育と恋愛の教育って似てるなと思うんです。

たとえば、恋愛経験がなくても、恋の情報は集めることができます。恋愛ドラマを見れば、AVを見れば、そういう行為は疑似体験できる。そして、「男はオオカミだぞ、気をつけろ!」「女のうまい話に騙されるな!」と伝えることはできる。

でも、恋愛ってそれだけじゃないし、そういう人ばかりじゃないと思うんですよね。「好きな人と一緒にいるっていいよ」とか、「手をつなぐとあったかいよ」とか、そういう「良い面」もあるし、体験したからこそ言えることがある。というか、生きるうえでは、むしろそういうことのほうが大事だったりする。

最低限の「これだけは、ダメだぞ」を教えて、あとは、やらせるしかないのかなーと思います。手取り足取りは教えられないし(自分のやり方が正しいとは限らないし)、失敗しながら覚えていくこともあるし。

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ネットの恩恵にあずかっているものとして、何か、協力できることがあればしたいなと思っているところです。

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