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スキルやテクニックも大事だけど、最終的には「何のためにそれをするのか」も大事

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こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。

人材育成を扱っている専門誌から、社内講師がスムーズに社内研修を行うための記事執筆の依頼を受けて、今、書いている。

「『何を』『どのように』すればいいのか」というのは、研修の「やり方」の話で、これらは比較的かんたんにまとめることができる。「〇〇の3つのステップ」みたいな、アレだ。

けれども、「やり方(つまり、スキルやテクニックね)だけだと......アレだな。いまひとつだな」という感じもして、講師としての「あり方」についても触れておこうかな......と思ったのだけれども、この「あり方」を伝えるのは、かなり難しい。

「あり方」をもう少し砕いて言えば、「こころもち」や「ありよう」のことだ。「講師たるもの、〇〇であれ」の〇〇だ。けれども、このように書いてしまうと、お説教っぽくなってしまうし、あまり心に響かない。また、「あり方」というのは、「受講者が仕事で活躍することを願って」「受講者の幸せを願って」のように、抽象的な表現になりやすい。それだけに、「そんなこと、わざわざ言われなくたってわかっておりますわよ」となりやすく、言葉で表現するとき、かなり気を使う。

本来、「あり方」っていうのは、自身の経験を通じて学んでいくような気もする。最初は「やり方」から入って、上手くいった、いかないをいろいろと経験して、で、「そうか、大切なのはこういうことだな」と、自分で気が付いていくような。「身につける」ではなく、「身についていく」みたいな。だから、本来は教えられるものではないし、教えるべきではないのかもしれない。

けれども、いろいろと経験を積んだ人たちと話をすると、「スキルやテクニック(つまり、「やり方」ね)も大事だけど、最終的には「何のためにそれをするのか」とか「それをすると、どうなるのか(つまり、「あり方」ね)が大事」という話になることが多く、そのたびに、「そうだよな。『やり方』も大事だけど、『あり方』も大事なのよね」と改めて思うのです。

というわけで、今回は、あり方の方もちょっと触れてみました。上手く伝わるかな、伝わらないかな。分からないけれど。読者に対する気持ちを込めて。

今日もお読みいただきありがとうございます。そうか、「読者に対する気持ちを込めて」というのが、つまり、「あり方」なんだろうな。

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