「ちゃんと走り、ちゃんと止まり、ちゃんと曲がる」ということ
こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。
車の基本性能は「走る」「止まる」「曲がる」だ。実際、新型車の自動車評論家のレビューを見たりすると、「この車は、アクセルを踏めばスーッとはしるし、ブレーキもしっかり踏めるし、ハンドルを切れば曲がりたいところで曲がってくれる」なんて、実に当たり前のことが書いてある。
もちろん、しなやかな乗り心地や、最新の電子制御など、個々の性能も大切ではあるのだけれど、「走る」「止まる」「曲がる」が最も大事だと言ってまちがいない。
「走る」「止まる」「曲がる」のどれか一つでも欠けしまうと大変なことになる。「全然前に進まない車」はおもしろくないし、「止まらない車」は交差点で人をはねてしまう。「曲がらない車」はコーナーで崖に落ちる。そんな車は怖くて乗れない。全部必要なものだから絶対に「はずして」はいけない。
基本性能は「ついている」けれど、怖くて「使えない」ということもある。せっかくパワーのある車なのにアクセルが踏めなくてエンジン性能を使いきれなかったり、ブレーキから足を放すのが怖くてずっと踏み続けてしまったり、恐れにあまりに手に力が入りすぎてスムーズにハンドルが切れなかったり。
車を自在にコントロールするためには、「走る」「止まる」「曲がる」のどれかが欠けてもいけないし、使えるものはしっかりと使い切ることが大切なのである(当たり前だけど)。
でも、若いころはついアクセルを踏みすぎてしまったり、慣れないころはスピードが出るのが怖いからブレーキから足を離せなかったり、ハンドルを切りそこなってぶつけてしまうなんてことも往々にしてあるわけで。車を自在に操るのは、意外と難しいものである。
人生なんてものも、車の運転と同じなのではないかと思う。最近は「ブレーキをはずす」っていうのが流行っているみたいだけど、ほどよいブレーキはあったほうがいいです。要は、「踏み方」の話だからね。
まぁ、車の運転はいろんなところにぶつけてうまくくなっていくように、あまり難しく考えずに、愉しく走りながら考えていけば、それでいいんでしょうけどね。別にレーサーになるわけでもないんだし。でも、せっかくなら、自分というものをうまく乗りこなしていきたいな・・・みたいには思うのであります。あっ、あんまり後ろから煽らないでね(笑)。