「あの人が協力してくれない」――仕事の倦怠期を乗り越えるには?
イベントの企画、さまざまなプロジェクトなど、パートナーと仕事をしていると、「あの人、最初は協力してくれるって言ったのに、結局何もやってくれないんだから・・・」と思うことがあります。
特に、プロジェクトがはじまってから、ある程度の時間が経過したときがそうです。
何か新しいことが始まるときは勢いもあって面白そうなので、人も集まりやすいし、みんなも協力してくれます。
しかし、時間経過とともにその勢いも落ち着いてきます。最初はあれだけ盛り上がっていたのに、なんとなく静かになってくるのです。それともに、最初は協力してくれた人が少しずつ離れて行きます。中には全く音沙汰がなくなる人もいるかもしれません。
以前のボクは、このようなとき「協力してくれるって言ったのに」「まったく、口だけなんだから・・・」と不平不満を漏らすことがありました。その不平不満を風の噂で耳にしたパートナーはボクに怒りをぶつけてきたこともありました。そして、最悪の関係になったことも数知れません。
本当は周りの人のも協力してほしい。けれども、そこにあるのは、「一人取り残された感じ」です。
それはまるで、恋愛の倦怠期に似ています。どんなカップルでも最初はラブラブなんです。四六時中一緒にいたいしね。
けれども、時間経過とともに少しずつ落ち着きを取り戻していきます。中には、そのまま冷めていく人もいるかもしれません。
そんなとき、いくら「あの時はあんなに好きって言ってくれたのに・・・」と言われても、冷めたこころは元に戻すことはできないし、そもそも恋愛とは、努力して好きになるものでもありません。
そして、一人孤独感を味わいます。まさに倦怠期です。
仕事にも、このような倦怠期があります。
このような倦怠期を迎えたとき、以前は、「あの時、協力してくれるって言ったのに・・・」と不平不満を言っていた私も、最近は「まぁ、仕方がないかな」と思うようになりました。なぜなら、恋愛がまさにそうであるように、人はいつも特定の人に夢中になっているわけではないし、時には、他の人へと移ろうていくからです。
離れてしまったものは、仕方がない。
・・・というより、自分がやりたくて始めたことなら、たとえ一人になってもやることが大事だと思うし、一人でもやりたい、夢中になるからこそ続けられるのかな?と思うようになりました。
自分がやりたいことに対して、他の人は関係ありません。大切なのは自分です。
とはいえ、それは理想論で、「やりたいことができる人ばかりじゃない」「仕事はみんな大変なんだから、協力し合うのが当たり前だ」という考えもあるでしょう。ボクもそう思います。
それでも、あえて言えば・・・
大切なのは、人が協力してくれるかどうかではありません。自分がそれだけ夢中になってやっているかどうか・・・。仕事の倦怠期は、それが問われているのかもしれません。
「あの人が協力してくれない」と思うとき、「夢中になっているか」「一人になってもやるか」をご自身に問いかけてください。そして、それでもやるとなったら、他の人に気を取られている意識を自分に向けて、前に進むエネルギーに変えましょう。一時、仮に一人になったとしても、夢中になってやっていれば、その姿に周りの人がこころ動かされ、そのうち、本当に信頼できる協力者と出会えるはずです。
仕事をしていると、人には言えない大変なことがたくさんありますね。
それでも・・・一人になってもやろうと思える、粋なあなたが好きです。