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新たな出会いを生む情報発信とは?

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こんにちは、竹内義晴です。

昨日、
IT活用講演会―「妙高発!新たな出会いとチャンスをつくる情報発信のススメ」
を開きました。

正直、講演会を企画したときは、人が集まるのか不安でした。
なぜなら、講演会の会場は妙高高原という山間の町で
決して人が多いところではなかったからです。

けれども、20名近い方にお集まりいただいて
「地域を何とかしなきゃ」と思っている方が多いことに
とても心強い気持ちになりました。

ご参加いただきましたみなさん、ありがとうございました!

私はこれまで、情報発信を通じて、顧客との出会いや、メディアでの執筆
本の出版、ビジネス誌への掲載、ラジオ出演など、
さまざまな出会いをいただくことができました。

これらのノウハウをお知らせすることで
「地域の事業者の利益につながればいいな」
「その結果、地域が活性化すればいいな」
というのが、今回の目的でした。

講演会の内容は、

  1. 「無名な田舎者」がチャンスを得られた理由
  2. 「だから、出会いが生まれない」―情報発信の致命的ミス
  3. ホームページやブログに生かす、「相手の心を動かす文章の法則」

で、情報発信で大切なことや、
新たな出会いを生む5つのポイントについてお話しました。

講演の内容を、少しご紹介しますね。

 

■1:「無名な田舎者」がチャンスを得られた理由

私は2006年に情報発信を始めました。
その方法のメインはメールマガジンでした。
ブログも書いていましたが、個人的なことを書いていただけでしたから、
あまり、情報発信とは言えません。

最初は・・・全くうまく行きませんでしたね。
まず、配信する購読者数が絶対的に少ない。
だから、全然出会いにつながらないんです。

どのように購読者数を増やしたらいいのか分からなくて
いろいろ勉強しましたね~。小冊子なども作りました。

がんばって、がんばって、がんばって、やっと集まったのが500ぐらい。
でも、500の壁をなかなか越えられなかったな~。

読者数が2万人ぐらいのメルマガを書いている知人がいましたから、
すごくうらやましかったことを思い出します。
いろんなことを真似ました。でも、ホント、全然うまくいかなかったんです。

独立したのはいいものの、なかなかお客さまと出会うことができなくて
お金は減って残高は限りなくゼロに近いところまで行くし
つらかったな~。あのころは。

でも、このころから、書くときの「視点」が変わってきました(詳しくは、この後で)。
そのせいか、「ビジネス発想術」という連載に取り上げてもらいました。

なんだか、評価していただいたようで、すごくうれしかったです。

このときの連載で、購読者が2000ぐらいになりました。
コーチングの問い合わせなども入るようになって
少しずつ、成果が出てきている成長感を感じました。

また、このころから、ITmediaさんでブログを書かせていただくようになりました。
ブログ以外でも記事を書くご縁をいただきました。
書いた記事がきっかけで、雑誌の取材やラジオ出演などのご縁をいただきました。

また、メールマガジンがきっかけで出版の依頼をいただいて、出版。

こんな形で、今日の私がいます。

 

■2:「だから、出会いが生まれない」―情報発信の致命的ミス

これまで、情報発信を続けてきて、

「なぜ、読まれないのか」
「どのようにしたら、いろんな方に読んでいただけるのか」

というのが、自分なりに少しずつ分かってきました。
5つポイントを挙げますと

1:情報発信の「視点」を自分から相手にすること
 ・相手の感情を中心に考えた情報(ハッピーな状態や、悩み)が共感を生む
2:人柄を出す
 ・個人の話を積極的に書く
  ・「失敗談」や「なぜ、それを始めたのか」など
 ・本人のイメージと、情報のイメージや雰囲気を合わせる
 ・肯定的に表現する
  ・批判的な内容は、自分の人柄をそのまま表す
3:続ける
 ・頻繁に更新・配信する
  ・毎日書くから、「新たなネタ」が生まれる
 ・時節柄に関連させる
4:情報を一貫させる
 ・関連のある情報を中心に表現する
5:分かりやすく書く
 ・できるだけ平坦な言葉で
 ・できれば、論理的に

このようなことが大切ではないかと思っています。
でも、情報発信が上手くいっていない場合(とくに、仕事につなげる場合)
これらができていないことが多いな~というのが、
これまで情報発信を続けてきた、私なりの意見です。

つまり・・・

1:情報発信の「視点」が自分中心
 ・一方的な売り込み
 ・煽るようなセールスレター
 ・読み手の感情が反映されていない
2:人柄が出ていない・信頼できない
 ・ホームページはきれいだが、カタログのよう(実際と合っていない)
 ・ホームページがいかにも素人っぽい
 ・批判的な内容が多い
3:情報が古い
 ・情報に動きがないなら、ないほうがいい
4:情報が一貫していない
 ・関係のない情報が多い
 ・最新のITツールばかりを追いかけ、読み手を置いてきている
5:分かりにくい
 ・文章が論理的ではなく、読みづらい
 ・専門用語が多い

それが、致命的なミスにつながっているのではないかと思います。

 

■3:ホームページやブログに生かす、「相手の心を動かす文章の法則」

今まで、メールマガジンやブログなど、比較的個人の情報から
メディアなどのおおやけの情報を書く機会をいただいてきました。
その中で、私なりに、

「このような考え方で文章を書けば、相手の心を動かすことができる」

という法則があります。

これは、「○○と書けば、相手の心に響く」というようなテクニック論ではなく、
文章の構造です。文章を書く上での「あり方」と言ってもいいかもしれません。

  • 相手にとって、どんなことが理想なのか(ハッピーなのか)?
  • 相手は、今、どんなことで悩んでいるのか?
  • それを埋めるためには、何が必要なのか?

これらを、論理的に考え、イメージし、ある手順に従って文章に落とし込むこと……

この思考パターンで書くと、共感される文章が書けるようになってきました。
だから、成果につながるようになってきたのかな。
この、思考パターンを、イメージで理解できるよう、図を用いて説明させていただきました。

今回は、時間の関係でお話することが叶いませんでしたが
文章を書く上でのテクニックも、正直あります。

でも、相手がどんなことに悩み、どんなハッピーな姿を望んでいるのか。
こうして書かれた文章(情報)は、
文章の上手・下手をカバーしてくれると思います。

 

■いただいた質問

講演の後、いくつか質問をいただきました。

とてもよい視点だと思ったご質問を紹介しますね。

今回の講演では、Facebookなどの最新ツールや
SEO対策などの関するテクニック的な話はほとんどしなかったのですが、
「FacebookやSEOは大切ではないのか」というご質問をいただきました。

とてもすばらしい質問だと思います。

最新のツールも、SEO対策もとても大切だと思いますし、
私もこれまで、さまざまなことをやってきました。

けれども、今、最新のツールやSEO対策に力を入れているかと言ったら、
個人的には、ゼロではありませんが、あまり力を入れていません。
みなさんもご存知だと思いますが、すごく大変じゃないですか。時間も掛かるし。

それが好きならばいいのですが、それよりも、

  • 読む方にとってよりよい情報をお知らせすること
  • 読んでよかったと思われること
  • 癒されるような文章を書くこと

このようなことのほうに力を入れています。つまり、内容ですね。

アクセス数を増やすテクニックも、とても大切だと思うのですが
極端な話、アクセスだけを増やすのなら
タイトルを釣るようなタイトルにすればアクセスは増えるでしょうし、
炎上するような煽ったタイトルをつけて、そのような文章を書けば
アクセスは増えるのではないかと思います。
(↑極端すぎますね。)

でも、アクセスを増やすことや、いいね!をたくさん押してもらうこと
フォロワーをたくさん増やすのは、
あくまでも「書き手の視点」であるということに気づきました。

好きな人と話をするとき、「釣ろう」なんて思わないじゃないですか。
仮に、そう思ったとして、一時はうまく行くかもしれないけど、そのうちうまく行かなくなります。
好きな人だったら、相手の気持ちを考え、自分の気持ちを伝えたいって思うじゃないですか。

そんな感じ・・・なのかな。

1万人の購読者がいても、読んでくださる方がゼロならあまり意味がない。
仮に100人の購読者だったとしても、1人でも多くの人に読まれたほうがいい。
そういう情報でありたいし、そのような文章でありたい。

そのためには、読み手の気持ちが何であるかを知り
読み手にとって価値のある内容にすることのほうが
個人的には大切ではないかと思っています。

で、文章ができたときに、タイトルをつけます。
「この情報を多くの人に届けたい」という気持ちが生まれるので
このとき初めて、タイトルにこだわる。その結果、SEOにもなる。

……こんな発想が、ボクは好きです。

すみません。ずいぶん長文になってしまいました。

最後に、ご参加くださった方のコメントのいくつかをお知らせして
今日は終わりにしたいと思います。


「ツールや方法論ではなく、目的や内容が大切だということが再確認できました。明日から自分の仕事に生かしていきたいと思います。」(M.Nさま)


「地元に、今日のような講演会を開ける人がいて、とても感謝しています。」(K.Nさま)


「事業とは関係のない者ですが、妙高高原を何とか元気にしたいと常に思っていましたので、大変心強いメッセージだったと嬉しく思いました。」(竹田さま)

改めまして、ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!

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