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WBCと、イチローと、チームビルディング

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WBC世界一。日本チームやりましたね~。試合が決まる瞬間をテレビで見ることができました。野球好きというわけではないのですが、なんだかうれしかったな~。

試合の後、各局のニュースで選手がインタビューを受けていましたが、その節々でイチローの名前が出てくるのが印象深かったですね。ニュースのインタビューで、WBCで記憶に残っている言葉を聞かれた選手は、

「普段褒めないイチローさんから「いい選手になったな」と褒められたのがうれしかった」

と言っていましたし、シャンパンシャワーの合間に勝因を聞かれた選手は、

「イチローさんの、世界一になるぞという言葉でやる気が出た」

と言っていました。表面的には「調子が悪い」とずいぶんと言われていたイチローですが、チームリーダーとしての仕事はきっちりとやっていたんだなぁと思いましたね。

チームビルディングっていうと、目標や成果の管理と思われている部分があると思うのです。もちろんそれも大事ですが、もっと大切なのはプレッシャーをかけるだけではなくて、「認める」「褒める」「ビジョンを示す」ような、もっと基本の部分…そう、「リーダーの気遣い」なんじゃないですかね。コミュニケーション力が大事なんだと思うんです。後は、リーダーの後姿でしょうか?

これは、WBCという選ばれた選手の世界だけではなくて、私たちの仕事の中でも同じなんじゃないですかね?

イチロー本人は、インタビューで「痛覚には感じない痛みを味わった」と言っていたけれど、自分とチーム、さらに日本という国やマスコミやいろんなものの間で苦しんだ中で手にした勝利なんだんだなぁと思いました。

野球の技術だけではなく、チーム作り、そして、聴衆を沸かせる何か…たくさんのイチローの魅力が見れたWBCでした。

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