あのブラジル代表カカがTwitterを使ってファンと交流!?
みなさん、ご無沙汰しております。
今週より何回かに分けて、アスリートのソーシャルメディア活用事例に焦点を
あててお話したいと思います。
あまり知られていませんが、実はソーシャルメディアを活用して、
ファンとの対話を試みているアスリートが出てきています。
そこで、僕はサッカーLOVEですので、
まずはサッカー選手のTwitter活用を分析してみました。
◆ブラジル代表・カカと日本代表・中村憲剛のTwitter活用の比較!
サッカー・ブラジル代表のカカ選手をご存知でしょうか?
サッカーとして一流なだけでなくに、甘いマスクでアルマーニのファッションモデルもしている
スーパースターなのです。
この選手が実はTwitterを活用しているんですね。
しかも公式アカウント取得しています。
サッカースペインリーグのビッグクラブであるレアル・マドリードに所属している
ブラジル代表カカ選手の公式Twitterページ。
日本に目を向ければ、
日本代表の中村憲剛選手が最近Twitterを活用し始めたようです。
Jリーグ・川崎フロンターレ所属の中村憲剛選手のTwitter。
今年の南アフリカW杯の決勝で、日本VSブラジルになることを期待して
どちらがTwitterをうまく活用しているか比較したいと思います!
まずは我らが中村憲剛選手。
----2010年3月11日 初Tweet。
初めまして 川崎フロンターレの中村憲剛です。ツイッター始めることになりました。
ブログと平行してやることになりますが頑張ります。怪我のリハビリ経過も報告していきたいと思います。よろしくお願いします!
10:55 AM Mar 11th webから
<日本代表戦歴>
2006- 45Games 5Goals
<Twitter戦歴>
フォロー数16、フォロワー数9,179、リスト738 55Tweets
主なTweet内容としてはこんな感じです。
ご飯のこと(餃子のこと、彼は大の餃子好きで有名)、
チームのこと、練習のことなど。
しかしTwitterを始めて間もないので、まだ積極的には活用されていないようです。
ファンとの対話に関しては、
Twitterアカウント日本!ワールドサッカー事務局をはさむ体制のようで、
こちらはまだ実際の対話はされいません。
Twitter上でプライベートな内容を中心にTweetしています。
一方、カカ選手。
----2009年10月17日 初Tweet。
Estou de volta a Madrid (マドリードに戻ってきました)
9:30 PM Oct 17th, 2009 webから
<ブラジル代表戦歴>
2002- 73Games 26Goals
<Twitter戦歴>
フォロー数73、フォロワー数387,580、リスト7,113 470Tweets
470Tweet全て分析したところ、内容は実に興味深かったです。
主に宗教(キリスト教)、普段の生活、チームメイトのこと、
(同僚のC・ロナウドのTwitterアカウントが出現したが、
練習でC・ロナウドに本人確認をすると偽物のアカウントであることがわかった、とTweetしている。)
試合に対する気持ち、コンディション状況など。
また今年1月に発生したハイチ地震への募金を呼びかけるなど、
社会貢献のためにもTwitterを活用しています。
そう、まさにカカ選手のありのままの姿が見えます。
その中でも最も注目すべきは、実際にファンとの対話を行っている点です。
※選手の戦歴、Twitter戦歴はいずれも2010年3月31日時点のものです。
◆Twitter上で、実際にファンと会話をしていた
juuh_kakaさんはカカ選手の大ファンのTwitterユーザーです。
@Realkakaに対して何百回もTweetしており、自身のブログの内容も
カカ選手に関する内容ばかり。
筋金入りの大ファンという感じです。
そんな彼女がこんなTweetをしました。
@RealKaka Oieh Kaká tudo bem? Como q vai o tratamento?
Quando q vooc vai ir pra SP?
ケガはどうですか?どんな処置をしているのですか?
4:35 AM Dec 19th, 2009 webから RealKaka宛
それに対して、なんとカカ本人から即座に返信がありました。
@juuh_kaka Meu tratamento esta indo bem. Agora aos poucos vou aumentando a intensidade dos treinos para ver como o pubis reage.
私の治療はうまくいっている。恥骨の反応を見るために、今はゆっくりと
トレーニングの負荷を高めているところです。
4:38 AM Dec 19th, 2009 webから juuh_kaka宛
彼女は本当に感動したことでしょう。
従来であれば、練習場などにわざわざ行かなくては
けっして実現しないシーンだからです。
これもTwitterの「リアルタイム性」「ゆるいコミュニケーション」という特徴が
なせる技であり、可能性でしょう。
◆アスリートがソーシャルメディアを活用する意味
このように、カカ選手と中村憲剛選手のTwitter活用比較をしましたが、
現時点ではカカ選手の勝ちでしょう。
いずれもはっきりとしたTwitter活用の目的、意図は分かりません。
目的をもっと明確にし、ファンと会話することが大事でしょう。
また影響力のある選手なので、
Tweetするスタンス・姿勢にも気を使う必要があります。
(ただ現在カカ選手のTweetは2月15日を最後にTweetされていません。)
アスリートは従来の、ファンとの壁を取っ払うことで
マスコミなどのフィルタを通さずに自身のことをありのまま伝えられます。
ファンには自分の声を聞いて欲しいという欲求があるかと思います。
Twitter上だとしても会話をすることで良い関係を築くことができるので、
それが集客につながるなど、好循環を生むかと思います。
またアスリートはソーシャルメディア上で特別な空間を作ることで、
ファンとのコミュニケーション、自身のブランディング、
社会貢献など、様々なことに活用できる可能性があるというのが
北野の所感です。
世の中にはまだまだ事例が転がっているので、
徹底分析し今後ケーススタディをまとめていきたいと思います。
【追記】
世界にはまだまだ素晴らしい事例があると思います。
もし「こんな事例があるのだけど」というようなことがありましたら
調べさせて頂きたいと思います。
是非、お気軽にコンタクト頂ければと思います。
http://twitter.com/TatsuyaKitano