ニコニコ生放送でリアルタイム配信!! 〜Jリーグキックオフカンファレンス〜
【ニコニコ生放送でリアルタイム配信!! Jリーグキックオフカンファレンス】
先週金曜日、15時から開催されました「2011 Jリーグキックオフカンファレンス」に招待されましたので、参加して来ました。
このカンファレンスとは、Jリーグが開幕する1週間前に行うキックオフ宣言みたいなもので、
J1/J2の全チームの監督、各チームの代表選手が一同に会し、新たなシーズンへの抱負を語る大きなイベントです。
今年からJリーグ関係のお仕事を少しお手伝いさせて頂く関係もあり、
またサッカーを長年プレーしていることもあり、色々な期待を持って会場に入りました。
16時になり、Jリーグでのプレイバック映像と音楽が流れ出し、カンファレンスが始まりました。
まずは大東和美チェアマンの話。
「アジアカップでの日本の健闘、ACLへの抱負、タイトルを取ることが日本サッカー、Jリーグにとって大事なんだ」と。
「Jリーグが日本のスポーツを引っ張る存在でありたい。我々の理想を実現可能な目標に変えるべく、『明日のために、今、走る』を実践していく」
このように力強くJリーグの抱負を宣言されました。
ここまではサッカーファンとしての視点なのですが、
今年はいつもと違うメディア施策を展開されていたのでした。
■ユーザー参加型番組中継の可能性
なんと今年のカンファレンスでは、リアルタイムでの動画配信サービス「ニコニコ生放送」を活用したのです。
「2011 Jリーグキックオフカンファレンス生中継」
http://live.nicovideo.jp/watch/lv41160633
※会員であれば、まだカンファレンスの様子が閲覧できます。
平日の夕方での開催だったのにも関わらず、
来場者数:43127人 コメント数:95807 を記録しました。
昨年末、Ustreamでライブ配信した宇多田ヒカルさんのコンサート「WILD LIFE」が話題になりましたが、
このイベントでの集客結果はユニーク視聴者数は34万5000人(国内のUstream配信で最多記録)、番組を見ながらTwitterやFacebookのIDを使って書き込めるソーシャルストリームのコメント数は18万件だったとのこと。
(参考:ITmedia記事「宇多田ヒカルさんのUst配信、34万人が視聴 国内で過去最多」 )
これと比べると、視聴者数は完敗ですが、今回のカンファレンスがいかに注目されていたことが伺えます。
ニコニコ生放送の番組MCは松木安太郎(サッカー解説者)、足立梨花(Jリーグ特命PR部女子マネージャー)のお二人でした。
特筆すべきは、2部で行われる選手へのインタビューでは、ニコニコ生放送のユーザーからの質問を番組コメント、メールフォームから募集を行っていたのです。
普通では参加できないユーザーがニコニコ生放送というメディアを通じて、
コミュニケーションが行えることが今までとの大きな変化であり、可能性だと感じています。
Twitterが日本でもユニークユーザー数が1000万人を突破し、Facebookも200万人を突破しています。
ソーシャルメディアがコミュニケーションインフラになりつつある今、メディアも変化を求められています。
企業の一方的な配信ではなく、いかに生活者を味方につけ、一緒に価値を創っていくか?単なるイベントや番組に終わらせてしまうのか?
それともJリーグが今回展開した施策、ソーシャルメディア上に存在する生活者と価値を共創していくのか?
これを機に、Jリーグはよりファン目線での運用を行っていくでしょう。ファンにもっとJリーグのことを知ってもらい、楽しんでもらう。
選手とファンが身近になっていることが、ファンにとっては何より素晴らしいことでしょう。
そういう意味で、今回のカンファレンスは非常に評価できるものだと思います。
今年は積極的にスポーツ分野でのソーシャルメディア活用のお手伝いをしたいと考えております。
次回はアメリカでのソーシャルメディアを活用した集客事例の紹介を予定しております。
何かお困りごとがありましたら、お気軽にご連絡頂けると幸いです。
スポーツ、ソーシャルメディア系、どんな小さなことでもお気軽にご連絡頂ければと思います。
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