Twitterがスポーツ観戦を変える!
なでしこジャパン(女子サッカー日本代表の愛称、以下なでしこジャパンと表記)の活躍が目覚ましいですね!
次は、W杯の決勝ですよ。まだ1試合残っていますが、歴史的快挙を成し遂げてくれました。
明日の未明にアメリカとの決勝が行われますが、
興味深いトピックがありましたので、明日の試合に勝ってくれる事を期待しつつ記事を書きます。
■Sports1.0とSports2.0
日本時間14日の未明に行われたなでしこジャパンVSスウェーデンの試合をみなさんはご覧になりましたか?
僕は通常の仕事を終え、翌日に控えた「スポーツ×ソーシャルメディア」の講演資料の最終仕上げをしながら、観戦していました。
当然僕の試合に対する視点は、なでしこジャパンがスウェーデンに勝つためにどのような試合を展開するのかはもちろんです。
ただ同じくらい気になっていたのが、「話題性のある試合がソーシャルメディア上でどのように語られているか?」ということです。
ソーシャルメディアコンサルタントという仕事柄どうしても気になります。
実は、そのなでしこジャパンですがTwitterの公式アカウントを持っており、
日本の女子代表関連の情報を随時ツイートしています。
このTwitterアカウントでは、ハッシュタグ「#nadeshiko」を活用しており、
「【なでしこジャパンにメッセージを届けます】女子ワールドカップ決勝のキックオフまであと14時間。皆さんの熱い思いをJFAスタッフがチームに届けます。 #nadeshiko のハッシュタグをつけて応援メッセージをつぶやいてください。」
とTwitter上で応援メッセージの募集を呼びかけています。
今までは”その場”に行かなければ選手やチームとは決してコミュニケーションを行えなかった[Sports1.0の世界]が、
ソーシャルメディアの出現によって、[Sports2.0の世界]に昇華されました。
[Sports1.0世界]
[Sporst2.0の世界]
この概念は北野が勝手に作ったものですが、
ソーシャルメディアはスポーツのあり方を大きく変えようとしています。
精神的な距離や、空間的な距離が縮まり、
選手/チームとファンとの関係性をいかに構築するか?が大事な時代に突入しています。
Sports2.0という考え方は、残念ながら日本スポーツ界においてはまだまだ浸透していませんが、
サッカーにおいては数々のJリーグのチームがTwitterアカウントを有しており、
また最近ではFacebookページを運用するJリーグのチームも増えてきており、喜ばしい傾向だと思います。
■スウェーデン戦での「#nadeshiko」が含まれたツイート数は?
さて、これが13日正午から14日の正午までの「#nadeshiko」が含まれたツイート数の分布です。
(クチコミ分析ツール:Topsyにて分析)
試合キックオフ時間は早朝4時。
フジテレビが緊急生放送を開始したのが3時半ごろ。
この中継開始時刻から、「#nadeshiko」が含まれたツイートが急上昇しています。
そして、試合終了時刻の6時に最高潮を迎えています。
この時間帯のツイート数は約3,000ツイートがあり、
一日で約8,200のなでしこジャパンに関するツイートが寄せられていました。
非常にバイラルしていることが伺えます。
延べ何人がツイートしていたのかまでは流石に追えませんが、
数千人規模の応援団がTwitter上で形成されていたのです。
これはソーシャルメディアだからこその一つの形です。
ちなみに様々な応援ツイートや感動ツイートがありましたが、
印象的なのは、サッカー解説者として有名なセルジオ越後さんのツイートです。
彼のアカウントはフォロワーが10万人を超えているので、1ツイートするごとに、20〜80くらいのRTが生まれていました。
いわゆるインフルエンサーになっています。いつも辛口で有名な方ですが、この日は選手に対する賞賛が多かったですね。
■明日の決勝では果たしてどれくらいのツイートが寄せられるのか?
今回の女子W杯の日本戦の「#nadeshiko」が含まれるツイートを分析したところ、
おもしろいデータが取れました。
山が盛り上がっている箇所は全て、日本の試合があった日のデータです。
予選から決勝トーナメントまで勝ち上がる度に、ツイート数が急上昇しています。
予選3試合目、0-2で負けてしまったイングランド戦だけはツイート数が少ないですね。
やはり勝つと気持ちが高ぶり、感動共有してしまうのが人間の心理なのでしょう。
さて、明日はいよいよ決勝です。
どれほどの数のツイートが寄せられるのか?
ご自宅で一人で観戦されるファンの方は、
是非「#nadeshiko」で応援してみてはいかがでしょうか?
スポーツ、ソーシャルメディア系、どんな小さなことでもお気軽にご連絡頂ければと思います。
Twitter: @TatsuyaKitano
Facebook: TatsuyaKitano